ホーム

中森康之ブログ

寺子屋番外編in加賀(3)日本スポーツマスターズ2011

いよいよ18日午後。

会場の加賀市スポーツセンターへ。

のぼりが立ってました。

Oさんは2回戦から登場。
軽快な動き。


ナイス中段!


ナイス上段!

2、3回戦は圧勝でしたが、残念ながら4回戦で負けました。
しかし非常に気持ちのいい試合で、力を出し切ったという満足感がありました。
試合後、実に爽やかな笑顔をされていたのが印象的でした。
****************
昨年も書いたが、私は、Oさんの人間性に魅了されているので、試合の結果はどうでもいいのである。ただ私は、Oさんが、自分の夢に向かって努力し、挑戦し、1人で戦っておられる姿に共感し、それを応援しているのである。

今回は1回戦突破を目標にしていた、と後でお聞きして、正直驚いた。
しかし本当に戦っている人はそういうものなのだろう。
私が応援に行っても行かなくても、Oさんは自分の戦いを1人で戦っておられるのである。
その姿は心を打つ。

Oさんに限らず、マスターズにはそのような方が多く出場しておられる。
小野くんもそういう方を見つけた。
その話は改めてすることにして、今回とても嬉しかったのは、1泊の旅行となったにも関わらず、20名もの人が集まってくれたことである。熊本の岩崎くんや、千葉の康樹くん、東京の西野くんなど遠方からも来てくれた。鶴岡くんも一家全員で参加してくれた。学生もたくさん来てくれた。
Oさんを応援したいという私の個人的な思いに応えてくれた多くの仲間がいることを心から嬉しく思う。


最後に記念撮影。

寺子屋番外編in加賀(2)

寺子屋番外編in加賀 2日め。

午前中はグループに分かれて観光。
私たちはまず九谷焼窯跡展示館へ。


九谷焼を再興した吉田屋さんの窯跡です。


磁器の登り窯は陶器のとはまた違うようです。


登り窯の中。


現存最古の登り窯。

ガイドもとても分かりやすく面白く勉強になりました。

そしていろは草庵へ。
前に来たのは冬でしたから、趣が全く違います。

しばしときを過ごして、近くの店で休憩。


パフェ。


温泉卵プリン。


珈琲。

午後からはこの旅の本来の目的、Oさんの応援へ。
って、どっちが本来の目的か分からないくらい観光してます~

ということで、午後の部は明日書きます。

寺子屋番外編in加賀(1)

寺子屋番外編in加賀。

寺子屋初めての宿泊旅行である。
今回は昨年に引き続き日本スポーツマスターズ2011(空手道)に出場されたOさんの応援ツアーである(昨年の記事はこちら)
もともと寺子屋が予定されていた日だったので、それなら、とメンバー外にも希望者を募っての応援ツアー実現となった。総勢21名が参加。

現地旅館集合になっていたが、駅でたまたま出会った学生3人を車に同乗させて加賀へ。
途中石川県九谷焼美術館による。
ボランティアガイドさんにいろいろ質問する学生。
よしよし。

旅館へ到着。
早速講義。

今回は番外編応援ツアーなので、Oさんの人間的魅力について話す。


みんな集まって~

夕食へ。


ご歓迎いただきました。


宴会!


激しい火花が散ってます。


こっちは色気より食い気です。こらっ、ヨウヘイ!


戦いに敗れ、次は女将さんへ。ツーショットでご満悦。


目が据わったくり坊を見つめるイケオくん。


くり坊が暴れる前にはやく炊けてね、ごはん。

夕食後は、入浴。
そしてデラさ出演の世界一受けたい授業をみんなで見る。

そのまま懇親会へ。

いよいよ明日は応援。

柔道を堕落させた?

以前このブログにも書いた寺田ヒロオ『もうれつ先生』。もうれつ先生の猛烈流は、柔道着を着ない。それは相手に捕まえられないように心がけるためである。同じ事が、寺田ヒロオのもう一つの漫画、『暗闇五段』にも出てくる。
黒ひげさんが五船十段に言う。

五船さん、広道館は、柔道をだらくさせましたぞ!!
柔道着をつかみすぎる。柔道というより、ダンスに近いよ。
(上63頁)

そして、黒ひげさんの鬼天流のこつを説明する。

ひとつ、相手につかまるな。
ふたつ、つかんだ瞬間に投げよ。

この柔道着を掴む問題に関しては、講道館の創始者嘉納治五郎先生も、襟と袖をがっちり掴む柔道は初心者用であって、上級者が用いるべきでないと述べておられる。

残された文章を読めば、嘉納先生がいかに柔道の可能性を広く考えておられたかがよく分かる。競技化も、それ自体を否定していた訳ではない。ただ競技は柔道のごく一部に過ぎず、柔道はもっと広く、もっと深いのだと説いておられたのである。
残念なことに、それに本気で耳を傾ける人はごく僅かしかいなかったのである。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

ブログの不具合・露伴

昨日からブログがとても重~くなっていました。
アクセスして頂いたみなさん、ご迷惑をおかけ致しました。

露伴の『五重塔』について西窪くんとお話。
改めて今読むと、いろいろ考えるべき問題がたくさんあって面白かった。
具体的なことはまた折を見て書きます。

学生時代は何とも思わなかった露伴。幸田文さんの文章を読んだこともあって、ここ数年興味を持っていた。しかし露伴の小説を読んだのはほんとうに久しぶり。

これを機にいくつか読むことになりそうです。

1ピンがストライク?

 知り合いがボーリング教室に行ったそうだ。初心者ばかりのクラスである。
 ある人が、1ピンだけを狙った練習で、ストライクを出してしまった。この時、喜ぶ人と、悲しむ人が世の中にいる、とその知り合いは言った。
 そして、後者は、しばしば「ひねくれ者」とか「変人」と言われる、と。

 なるほど。その知り合いはもちろん後者である。私はどうかなあ???

今日も京都

今日も京都。
といっても、京都駅から近鉄に乗り換え、新田辺駅からお迎えの車で30分ほどのところ。お茶の里、宇治田原町へ。

夕方、京都駅に戻る。
5人で軽く食事をして帰る。


夜の京都タワー

今日は京都

今日は京都です。


久しぶりの京都タワー

時間があったので、落柿舎へ。

途中にいい感じの校舎が。外から失礼して写真を一枚。


嵯峨小学校。

また不審者に間違われないように早々に退散したので、校舎の全体がどうなっているかは確かめられませんでした。

萩の明倫小学校でも思いましたが、小学校の校舎がどういう空間を作っているかというのがとても大切だと思います。感受性豊かな時期に一日中その空間で過ごす訳ですから。「学校校舎における空間の本質論」ってあるのかな?

そんなことを考えながら落柿舎に到着。


落柿舎

その後、HNK総会講演会でお世話になったSさんの会社訪問。今、エンジニアの人材教育をされておられます。「人間力」や「技術者教育」などについて、いろいろ面白い話ができました。

唐津焼珈琲カップ2

先日唐津で購入した珈琲カップの二つめです。一つめはこちら


あや窯さんの作品

女性作家らしい可愛らしい作品です。こちらも毎日愛用しています。

学問の私物化

 大学院生の頃の話。
 私は院生になり学会に入って、研究発表をするようになった。私の研究は、芭蕉の高弟、蕉門随一の論客と言われる各務支考の俳論である。しかし当時(いまでも)学会において支考の評価は極めて低く、研究する者もほとんどいなかった。そんな中、堀切実先生(現早稲田大学名誉教授)が、長年支考研究を続けてこられ、いわゆる第一人者であった。

 「それまでの研究が何を明らかにし、何を明らかに出来ていないか。自分の研究はそれまでの研究に何を加えられるか」を明確にするのが研究(学問)のルールだと私は思っていた。だから必然的に私の研究発表は、堀切説を引用し、その達成と限界を指摘した上で、自分の説を提示し論証するという方法をとることになった。

 私は論文や学会発表で堀切説を批判し、堀切先生も私の発表の質疑応答で自説を述べられた。もちろん私たちは、感情的に対立していた訳ではない。むしろ、研究に対するお互いの態度を信頼し合っていたと信じている。だから懇親会などでも親しく、かつ楽しくお話をして頂いた。

 ところが、である。ある日、ある先生にこう言われた。

 なぜ君は、堀切さんをそんなに目の敵にするんだ。彼の研究は優れているんだよ。

 若かった私は、驚く他なく、この方が何をおっしゃっているのか理解できなかった。ただこの方と私は、信じているものが違うんだ、ということだけは分かった。堀切先生と私は学問というものを信頼し、この方は別のものを大切にしておられたのだろう。
 
 それから数年して、全く別の話であるが、私のとても尊敬する先生が、学会でのちょっとした事件について話して下さった。

 学問を私物化するからああいうことが起きるんです。学問を私物化してはいけない。学問はみんなのものだ。何かを「自分が発見した」などと傲慢になるからおかしなことになるんです。それまでの研究の積み重ねがあったから、自分の研究を進めることが出来たのだということを忘れてはいけません。

 私はとても嬉しかった。学問は、みんなで少しずつ進めていくものである。学問の前では、人は謙虚にならざるをえない。またそうであるからこそ、従来の説を批判することができるのである。それを曖昧にすることは、学問の冒涜に他ならない。

ホーム

カレンダー
« 2025 年 8月 »
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最近の投稿
最近のコメント
カテゴリー
アーカイブ
リンク
中森康之研究室
武道部
俳文学会
現象学研究会

ページトップに戻る