中森康之ブログ
第11回プレステージレクチャーズ
- 2011-02-10 (木)
- 日記
榊プロデュース第11回プレステージレクチャーズ
平成22年度第8回テーラーメイド・バトンゾーン講義
テーマ:「日本でなすべきこと」
講 師:三村 明夫氏(新日本製鐵株式会社 代表取締役会長)
中日文化センターがあり、今回も少し遅れて参加。パワーポイントを使わず、言葉だけでの講演。このシリーズで私が出席したものに限っていうと、初めてである。
面白かったのは、教員がかなり熱心に聴講し、質問していたことである。研究室に来客の予定があったので、「最後の1人」の質問の途中で退席したが、(その後追加で質問がなかったとしたら)学生で質問したのは1人だけだった。
もう一つ、質疑応答の中で、「企業として欲しい人材は、専門知識とかよりも、主体性があって、積極的なチャレンジ精神があって、かつ粘り強い人。そういう人が長い目でみたら欲しい人材じゃないですか」とおっしゃった。生の声で言って頂けて大変ありがたかった。
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武道部のルール
- 2011-02-09 (水)
- 武道部
あんまり細かいことをごちゃごちゃ言われたり、決められていると、フロー状態になれないので、武道部の決まり事をなるべく止めようと思って、書き出してみた。
1)稽古を休まない
2)休むときは部長に連絡する
3)学外での行事(コンパなど)から帰ったら、帰宅報告メールを出す
と、ここまで書いて止まってしまった。他に何かあったっけ?
強いてあげれば、
4)お世話になった人に次会ったときにもお礼をいう
5)普段から武道部員らしい振る舞いをする
6)指導者に従う
くらいか。他に必ずやらないといけない決まり、何かあったかなあ~ いくら考えても思い浮かばない。
何だ、たいしたことないじゃん。
このうちのどれかを削るといってもねえ……
全部普通のことだし、4)だっていつもやってる人は、逆にやらないと気持ち悪いし。
2)か!
欠席連絡を削ろう!
そういえば部長が、欠席管理めんどくさいよ~、稽古前の欠席報告するとテンション下がるよ~、って言ってたし。
という訳で、武道部員のみなさん、今日から欠席連絡なくします~
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自分に対していらん心配すんな
- 2011-02-08 (火)
- 日記
昨日書いた別冊カドカワで、奥田民生さんがこう語っていた。
あの現場で、納得してないものでも大丈夫なんだなってわかったことは大きかったですね。納得というものはその時の自分のいい悪いの判断ですけど、そんなもんは後でどうにでもなるじゃないか、と思い始めた。今ダメだと思っても、ダメじゃないかもしれないから、とりあえずやってみりゃいいんじゃないかと。そういう意識でやるとラクになるし、サクサク進む。自分に対して、いらん心配をするなと。(45頁)
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自分の流れに正直に生きてる人
- 2011-02-07 (月)
- 日記
2009年に出た『別冊カドカワ 総力特集 井上陽水』に、陽水さんが初めて旭川の安全地帯の練習所を訪れたときの話が載っている。話しているのは玉置浩二さん。
“でかい!”というのが第一印象でしたね。身体も雰囲気も。で、いきなり陽水さんが“歌おう”って。あらかじめ演奏を覚えておくように言われていた曲を2曲くらい歌って、“じゃあね”っていう感じで帰って行ったんです。陽水さんが僕らの演奏をどう思ったか、まったくわからないままでしたね。(35頁)
いいですねえ。さすがです。
タモリさんのインタビューも載っていて、「自分の流れに正直に生きてる人だと思いますね」(117頁)と語っている。
買ったまま本棚に飾ってあったのを、ふと読みたくなったのである。
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悟空服きて
- 2011-02-06 (日)
- 日記
デラさからの依頼で写真撮影。
まずは合掌。
三戦立の撮影は、カメラマンも三戦立。
最後に鼻の穴を撮影して、無事終了。
って、何に使うの~??
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夕食会
- 2011-02-02 (水)
- 武道部
企業説明会で武道場が使えないので急遽夕食会になった。ほぼ全部員が集結。とても和やかな雰囲気の食事会となった。
企業説明会に、企業のリクルーターとして来ていた第4代部長の加藤絵美さんが、終了後研究室に挨拶に来てくれたので、そのまま食事会にお誘いした。
もう絵美さんの学生時代を知る学生はいないが、部員たちは、先輩と楽しく会話していた。勉強になったに違いない。最後にみんなの前で挨拶をしてもらったが、とても立派だった。さすが社会人である。
この食事会で、武道部はさらにいい雰囲気になったと思う。この空気は、次の土曜日の稽古でさらにいいものになるだろう。
部員たちも土曜日が待ち遠しいに違いない。
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ニシクボくん、スーパーフィートを入れる
- 2011-02-01 (火)
- 日記
ポルシェデザインにして以来、ずっとスーパーフィートを欲しがってたニシクボくんを北川先生のところにつれて行った。
その前に香源香カフェさんによる。前に言ったときに貸して頂いた傘をおかえしし、新たなお香を購入。その後、一宮へ。
緊張のニシクボくん
フィッティングも無事終了。
うわ~っ、全然違います!
と大喜び。
帰宅報告メールにも喜びの声が。
Superfeetを履いて歩くと、普通に歩いているだけで「これが歩くということなのか!」と実感できました。最高に楽しくて感動的です。歩くだけで幸せになれます。
その後私は五体へ。
うぎゃーっ!
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形講習会
- 2011-01-30 (日)
- 武道部
30日。形特別講習会。
今年は砕破。
礼が終わった瞬間にシークレットテストがあることを告げる。これに合格した者のみが今年の講習会に参加できるのである。チャンスは1回。
ええっ~
というような大げさは反応もなく、早速開始。といっても特別難しいものではない。形のある部分の基本的な分解ができるかどうかだけである。
全員異様に気合いが入っていて、出来た。本来は両手でやる技なのだが、通勤中に負傷したクリハラさんも、片手でやってうまく出来た。
全員無事合格。
ということで、講習開始。
最初のいい流れに乗ってしまい、今回はかなり難しくなってしまったようで、エミコさんとトシヤスくんしかうまくできなかったようだ。
が、エミコさんは一人別次元に行ってしまったかのような出来。突き手のイワサキくんが異次元に吸い込まれていくように見える。
豊橋に来て10年。10年前の覚悟が、今大きく花を咲かせようとしているのかもしれない。
でもまたすぐに元に戻るかもね~~
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永平寺の日々
- 2011-01-29 (土)
- 武道部
29日。
稽古後武道部の総会。せっかく集まっているのでということで、この前永平寺で買ってきたDVD『永平寺の日々』をみんなで見た。といっても私は実は病院に行っていて間に合わなかったのだが。
最初に、新しい修行僧の入山シーンがある。2月半ばを過ぎた雪の中、8名の志願者が朝7時15分に山門に並ぶ。しかし迎えの人は出てこない。50分後、案内してきた和尚に木版を叩くことを許可される。約1時間後、ようやく先輩の修行僧が現れる。そしていくつかやりとりが行われる。それがいわゆる体育会系だったで、とても驚いた。が、それはともかくそこで先輩の修行僧が何度も確認したのは、二つのことである。
あなたの修行は永平寺でなければならないのか?
あなたは永平寺の厳しい修行に耐える覚悟があるのか?
修行の最初において、「自分の修行の場はここ以外にはない」ということと、「ここでの修行に耐え切る」という二つの覚悟を求められるのである。修行を始めればすぐに、自分の覚悟が甘すぎるものであったと気づくのであるが、それでも最初にその覚悟なき者は修行を開始する資格がないということである。
なぜか。
自分の修行の場は「ここ」以外にないという覚悟がないもの、つまり、逃げ場がある者は、本当に苦しい時に逃げるからである。
小川三夫さんも講演会で、鵤工舎でなくても、他でもやっていける人は採用しなかったと話されていた。その理由が、「逃げ場がある人は、本当に苦しい時に逃げるから」ということであった。本当に苦しい時に逃げる人の仕事には魂が入らない。だから逃げ場がない人しかものにならないのである。
本当に苦しいとき、逃げずにその場で踏ん張って突破するには、自分自身が変わらなければならない。今までの自分では通用しないなら、自分を変えるしかない。この主体変容こそが、修行におけるブレークスルーであり、快楽なのである。
もちろん「なぜ永平寺でなければならないか」「なぜ鵤工舎でなければならないか」ということに、論理的な根拠はない。だからそんな説明は求められない。ただ、自己の主体を変容させブレークスルーする覚悟があるかどうか、それだけが見極められるのである。
現代の学校教育は、この主体変容についての最初の覚悟という、学びにおいて最も重要な契機の喪失の上に成り立っている。そしてあまりにもそれに慣れすぎた現代人は、学校以外の多くの学びの場においても、それを忘れたままにしてしまっているのかも知れない。
もちろん学校においても、それを取り戻す契機はたくさん存する。いくらでもかけがえのない「自分の」師に出会うことができる。ただ学校というところは、それがなくても入学し、卒業できるようになっているだけである。
現代における武道修行の意味の一つは、ここにある。武道を修行することは、人が何かを学ぶことの意味を取り戻す、そういう効用もあるのだと思う。自分の主体を後生大事に抱えている人は、技もかからないし、ブレークスルーも望めない。だから武道の快楽も味わえない。
もちろん武道を始めるときには、そこまでの覚悟は求められない。たまたま近所に道場があったとか、大学にサークルがあったとかで始める人がほとんどだろう。私だって、あまりに体力が衰えてきたときに、たまたま親戚のおっちゃんがやっていたから、その道場に行ったに過ぎない。
だが武道の修行には、どこかの時点で、自分の師はこの人以外にはおらず、自分の修行の場はここ意外にはない、と思うときが必ずあるのである。
幸い武道の師に入門することは、職業には関わらない。一部の特殊な人を除いて、武道は職業と直結していないのである。武道は、普通の人が誰でもできる、日常生活における修行の場である。どの仕事をしている人でも学生でも、そのままで武道の修行ができるところが頼もしい。むしろ日常生活を離れて武道の修行は成り立たない。
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寺田ヒロオ『もうれつ先生』
- 2011-01-28 (金)
- 日記
寺田ヒロオ『もうれつ先生』を読んだ。
内田樹先生の最終講義後のパーティーで、関川夏央さんが紹介されておられたので、早速注文したのである( 関川さんは、純粋すぎたという寺田ヒロオさん自身のことも話されたが、非常に感銘をうけた)。関川さん曰く、
主人公の赤鬼は、少年漫画なのに必殺技を持たない。基礎を大切にして子どもを教育してゆく。
とても面白かった。私より上の世代の人たちは、こういう漫画を読んで育っていたんだなあ、と改めて思った。
なんせもうれつ先生は、もうれつに「凄い」のである。もうれつ先生に興味をもった子どもが、先生が寝ている蒲団をめくっても先生がいない。なんともーれつ先生、めくられた掛け蒲団に隠れることができるという凄技をもつ。しかも蒲団も枕も柔道の投げ技で投げて押し入れに片付けてしまう。
タネを明かされて、
なあんだそれくらい ぼくだってできるよ
という子どもに対して、
そうかな やってごらん
と微笑むもーれつ先生。もちろんできない。
むずかしいだろう
と先生。
どうしたらうまくできるの
と聞く子ども。
あしをうごかさないでちぢむのさ おさえているからやってごらん
といってやらせる。
ほらうまくできた
と子どもにやらせてあげる。もちろん自分だけではできない。
かんたんにはできないさ なんでもれんしゅうしだいだ
といって、もうれつ先生は、子どもたちが練習している横で、何事もなかったかのように御飯を食べる。
まず凄い技を見せてあこがれ(学びのモチベーション)をもたせる。
補助してやって子どもに体感させる(感覚を実感させる)。
そしてあとは自分で試行錯誤の稽古をさせる(先生はほうっておく)。
という教育のプロセスが見事に描かれている。
さらに子どもたちが聞く。
先生! いつから柔道をおしえてくれますか
きょうからでもいいよ
そう、もーれつ先生は何でも素早いのである。初めて渋茶警察に指導に行ったときも、ひととおり説明しながら警察官を次々投げ飛ばすと、
いかがですか これで猛烈のせつめいはおわります ではしつれい ごめん!
と行って走りさってしまう。
つかまらないのが猛烈流のとくい技さ
と言いながら。柔道でもつかまらない、普段の行動でもつかまらない。これが猛烈流なのである。説明が終わったら、さっさと帰る。用もないのにいつまでもそこにいない。
内田先生が武道家は用がないところに行かないと言われているが、時間においても同じである。
何でも「間に合わせる」。これが武道で重要なことである。物においてもそうだし、時間においてもそうである。「柔道は人の道、自然の姿だ!」。もちろん普通の人には、もうれつ先生は、「せっかち」な人に見えるのである。
さて、柔道を習えることになって柔道着に着替えた子どもたちは、いきなり乱取りをはじめようとする。
まてまてまだはやすぎる。
まずうけみのれんしゅうだ
といって見本を見せる。ここでももうれつ先生は、一番簡単な受け身から、スーパー受け身までいろいろ見せてくれる。
あまりの凄さに子どもたちが、
す、すごいや! もうたくさん! やめて!
と言い出す始末である。もうれつ先生、かなりお茶目な人である。
ところで、これまでの引用からも分かるように、この漫画、ひらがながとても多い。もちろん読点は打っていない。恥ずかしながら私はしばしば戸惑った。古典を最初に習ったときに、どこで区切っていいか分からないという感覚に似ているのであるが、これって、子どもの言語感覚を磨くのにとてもいいのではないだろうか。
それ以外にも、普通の人の普通の感覚がうまく表現されていたりと、とても面白い漫画だった。
関川さんに感謝である。
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