中森康之ブログ
終わってた
- 2012-10-03 (水)
- 武道部
今日から後期の授業。
早速2限と3限の2コマやった。
どちらもまずまずの感じだった。
その後、どうしても今日中にやらないといけない仕事があり、武道部に遅れると連絡しておいた。
少しでも早く行こうと頑張って、なんとか8時頃に武道場に到着。
が、すでに稽古は終わっていた。
「ひととおり稽古したので、だらだら長くやっても仕方ないからもう終わりました」と部長。いつから武道部の稽古は1時間半でひととおりできるほど貧しくなり、それ以上やるとだらけてしまうようになってしまったのだろうか。
以前ならこういうことがあると怒っていたと思うが、今はそんなことはない。今日の稽古に私は必要とされなかったと思うだけである。そして必要とされていないなら今度から慌てて来るのはよそうと思うだけである。だから、「ああ、そうですか。分かりました。」としか言わなかった。その後、マズイと思ったのか謝りに来たが、謝られても困る。本当に私は怒ってもいないし、絶望もしていないからである。もちろん喜んでもいないけれど……。しかしむしろ、「全体として」は必要とされなかったが、誰か教えて欲しいといって来るかな?と楽しみにしていたのである。別に稽古をはやく終わったからといって、全員が私を必要としていないとは思わないからである。部員の中に1人でも必要としてくれる人がいれば、その人に教えるし、誰もいなければ、一人で自分の稽古をするか帰るだけである。
今の私は、教えて欲しいと来る人には教えるし、そうでない人に押し売りはしない。ただそれだけである。また「その人」は別に固定されてもいない。その場その時の「その人」の求めに応じるのみである。なんか悟ってしまったのかしら……。でも武道を「教える」のは私の仕事でも何でもない。私は自分の稽古がしたいのである。教えることが自分の稽古になるので教えるだけである。
今日は白帯の子が「下段払い受けを見て下さい」と言ってきたので、「いいよ」と言った。この子は、とてもいい。何がいいかというと、絶対に誤魔化さないのである。
私が指導するとき、というか、多くの指導者がそうだと思うが、最初はその人を試しながら指導する。素直なのか頑固なのか、人がみていないところで手を抜く人なのかそうでないのか。ちょっと辛いとすぐ逃げるのか踏ん張るのか。そういうことを見極めながら指導する。
この白帯の子は、入部したての頃、「どうなりたい?」という私の質問に、「積極的な人間になりたい」と答えた。それ以来、私を見つけたら自分から必ず挨拶をし、毎回何か教えてもらいに来るようになった。それが今日は下段払い受けだったのである。
かなり疲れていたようで、しんどそうだったが、もちろん私は手を抜かずどんどん続けた。そしてこの子は最後までなんとかやりきったのである。ほんとうに嬉しく思った。
習いに来ない部員が多いどころか、私が来る前に稽古を終わってしまう今の武道部にとって、こういう子がいることは武道部の救いである。もちろんこの子だけではない。今の白帯は全般に頑張り屋さんが多いように思う。
私がこの子を指導している間、道場の各所でそれぞれ各自が稽古をしていたが、この子を含めた白帯の何人かが一番熱心に稽古をしていた。それこそ黙々と必死で稽古をしていた。その横でだらだらしていた色帯はおそらく我が身を省みて恥ずかしかったはずである。
今日だけでなく、ここ何回かの稽古を見ていると、今の武道部は、確実に白帯が牽引している。誰が牽引しようが構わない。もっと成長したいものたちの集団であればそれでいいのである。
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開学記念日
- 2012-10-01 (月)
- 日記
10月1日は、本学の開学記念日。当然授業はない。
しかし、10月から後期が始まると思っていた学生がおり、掲示板の前で会う。
せんせ~、授業今日からですよね~
今日は休みやで~
ええっ~。来てしもたぁ~~
のどかな大学である。
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講演の打ち合わせ
- 2012-09-30 (日)
- 日記
12月に講演に来ていただく方と打ち合わせ。
台風の接近がとても心配であったが、約束の時間に到着された。
とても面白いお話をたくさん聞かせて頂いた。詳細は講演前なのでここには書かないが、ぜひ多くの学生に聞いて欲しい内容である。
こういう方は、日本のもの作りの財産である。そいう方から直接お話を聞ける学生はほんとうに幸せだと思う。
予定の時間を大幅にオーバーして打ち合わせ終了。
台風がもうそこまで来ている。
私も急いで帰宅した。
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名古屋市博物館開館35周年記念特別展「芭蕉-広がる世界、深まる心-」
- 2012-09-29 (土)
- essay
29日から名古屋市博物館開館35周年記念特別展「芭蕉-広がる世界、深まる心-」が始まった(11月11日まで)。
今日は、田中善信氏の記念講演「芭蕉-二つの顔-」。前から行く予定をしていたのだが、急遽研究室の仕事が入って断念した。久しぶりに善信節が聞けると思っていたのにとても残念であった。
これもまた人生である。
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あなたへ
- 2012-09-28 (金)
- essay
先週のことになるが、映画「あなたへ」を観てきた。
高倉健さん、かっこいいですね。
数年前、授業で高倉健さんの『南極のペンギン』を使っていた。宇崎竜童さんの音楽をバックに、ご本人が朗読されている。とてもよい本だった。再編によってその授業がなくなったのがとても惜しい。国文学とかでまたやろうかなあ。
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いかにもありそうな…
- 2012-09-27 (木)
- essay
東スポWeb 9月26日(水)に、「岡田監督が絶句したオリックス主力の“造反劇”」という記事が掲載されている。
岡田監督が遠征先の宿舎ホテルの自室に主力選手数人を呼んて奮起を促そうとしたら、逆に「監督がベンチであれこれ言うので選手が萎縮して本当の力が出せません」と言われたというのである。また、指導に対しても、「僕は10年以上もプロでやっているんです。今さら、そんな練習は必要ありません」と拒否するなど、あぜんとする事件が続出したと書かれている。
記事は、岡田監督を擁護し、選手批判というスタンスで書かれているが、もちろんこの記事だけでは真相は分からない。しかし、よくある新入社員エピソードといいこの記事といい、いかにもありそうな話だから恐ろしい。
この「恐ろしい」はダブルミーニングである。もし本当だとしたら、「恐ろしい」。もし作り話であったり、かなりデフォルトされたものであっても、いかにもありそうな話だと思ってしまうところが、やはり「恐ろしい」。
いずれにしても、「恐ろしい」。
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マシュー最後の稽古のはずが…
- 2012-09-26 (水)
- 武道部
今日はマシューの最後の稽古。のはずだった。しかし引っ越し作業が間に合わず欠席。残念。
今日はマシュー中心に全ての稽古内容を考えていたのに。
しかしそれはそれで仕方ない。という訳で、マシュー抜きでの稽古となった。
今日は、常々心配していることを話して稽古したが、果たしてどのくらい理解してくれただろうか。
武道は体で覚えないと意味がない。そして自分でつかまないとできるようにはならない。最悪なのは「反省」ばかりしていることである。「反省」ばかり口にする人は、口先だけで、行動が伴わないことが多いからである。
最良なのは、即実行である。そして即実行してくれそうな部員が何人かいたので、とても期待している。則実行しているうちに身体が変化してくる。そして身体変化のうちにしか武道の成長はないのである。
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授業アンケート
- 2012-09-25 (火)
- 授業
前期の授業アンケートが届いた。
一番よかったのは、国文学1で、4.9/5.0。
人数も少ないし、授業がかなり盛り上がったので、それが反映されたものと思う。しかしこれは多分に受講生のお陰である。彼(女)らが自分たちで授業を盛り上げて、自分たちで「いい授業だった」と答えたまでである。私はほとんど何もしていない。
みなさん、ありがとう。
一番悪かったのは、日本文化論で、3.8/5.0。授業アンケートが始まって数年がたつが、総合評価が4を下回った記憶がない。多分初めてだと思う(違うかな?)。それほど今年度は苦戦した。300人相手に、あのような挑発的な語り口と方法で授業を行えば、当然だと思う。わかっていてやったのだから仕方ない。それほど私が今感じている危機感は強いのである。何とかしたい、その一心だった。
だがもちろん、半年間ずいぶん苦しかった。それを考えると、アンケート結果は、むしろいい方だと思う。
自由記述にも随分私に対する反感をもったコメントがあった。しかしそれでも中には、
工学の学生である我々に、まさに必要である講義だと感じた。先生のその姿勢は今後も貫いてほしいと思う。
というような、きちんと私の思いを受け止めてくれたコメントもあった。
ありがとう。
頑張ります。
でも、ほんとうに苦しいんよ、これ。
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