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日記 アーカイブ
自分の根っこの想いにうそをつかない
- 2012-06-08 (金)
- 日記
日本語コミュニケーション論の授業。
テキストは山田ズーニーさんの『あなたの話はなぜ通じないのか』(ちくま文庫)を使っている。この本の基本スタンスに共感できるからである。
コミュニケーションとは相手との間に共感の橋を架けようとする努力のことである。そしてそれは自由を勝ち取るための戦いでもある。そういう意味のことが説かれている。全くその通りだと私も思う。そしてズーニーさんのコミュニケーション論がいいのは、「自分の根っこの想い(=根本思想)にうそをつかない」ということを死守しているところである。
本書はこの、「自分の想いにうそをつかない」ということを一歩も譲らず考えた。17頁
「自分の根っこの想い(=根本思想)」に嘘をつけば、コミュニケーションの問題はほとんど解決できる。自分が「ほんとう」に伝えたいことが伝わらないから苦しいのであって、そうでない嘘が伝わらなくても悲しくもなんともないからである。逆に、「ほうんとう」に伝えたいことが伝わったと感じられるからこそ嬉しいのであって、嘘が伝わっても気持ちよくもなんともないではないか。
その意味で、コミュニケーションの悩みも喜びも、この「根本思想」が源泉なのである。そして悩みや苦しみや喜びの深さは、自分が掘った「根本思想」の深度と相関している。
自分自身を掘らない表面的なコミュニケーション論を私は必要としていない。私に必要なのは、自分の「ほんとう」と他者の「ほんとう」を共有させることができるコミュニケーション論なのである。
自分の想いで人と通じ合う、それがコミュニケーションのゴールだ。25頁
他にも「問い」の問題、「決め」の問題など、本書には大切な問題がたくさん説かれている。
コミュニケーションの橋、氷山、自分の根っこにダーイブの図。
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海王様の缶
- 2012-06-07 (木)
- 日記
授業終了後、五体治療院へ。
途中高速のパーキングでドラゴンボール仕様の缶ジュースを発見。
代表のために海王様をgetしようと買ってみるが、ついに海王様はご登場にならなかった。
同じのがいくつか出て来たので、もうやめた。
悟空さんと海王様はレアなんだろうなぁ。
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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 in 高槻
大阪医科大学歴史資料館開館5周年記念(本学創立85周年の節目に)「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 in 高槻」に行く。
木の向こうに建物が…。
正面に…。
階段…。
階段と窓…。
階段と窓…。
窓…。
パネルがほとんどだったが、思ったより充実した展示だった。探していたものも見つかり、私にとってとても収穫が多い展示だった。
とても幸せ…。
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ヴォーリズ建築(旧伊庭家住宅)春の特別公開
- 2012-06-03 (日)
- 日記
近江八幡市指定文化財 ヴォーリズ建築(旧伊庭家住宅)春の特別公開に行く。
いろいろ説明して頂きながら見学する。
そしてやはり階段…。
仕上げは当然クラブハリエ。
期間限定フルッティが登場。
ダージリンシロップをかけていただきます。
グラスの口にはソルティドッグみたいにシュガーが。
甘ったるくなく、これはとても美味しいです。
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石巻山
- 2012-06-02 (土)
- 日記
少し遡るが、5月31日、授業終了後、体の回復を期して5回めの石巻山へ。もう少しで体が戻りそうな感じである。
途中、倒木が…。
山頂…。
早く体を完全に戻したい。
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竹田青嗣の吉本隆明追悼文
- 2012-05-28 (月)
- 日記
3月16日に吉本隆明さんが亡くなったとき、ひとことだけブログに書いた。
それ以来、私の中で感覚をしばらく寝かせていたのだが、ほぼ2ヶ月半が過ぎて、竹田青嗣師匠の追悼文「正しさから見放される体験」(『群像』2012年5月)を読んだ。
心震えた。
自分の個人的な吉本体験、吉本思想の核心、吉本の思想史的位置づけ、吉本思想の現代的意義。僅か2頁の中に、追悼文に必要なものが全部、静かに深く、かつ正確におかれている。そして、そのことによって「吉本隆明とは何であったのか」が鮮明に描かれている。
文章を読んでこれほど感動したのは久しぶりである。吉本さんの追悼文は数多く書かれている。「最高の追悼文」は、それぞれの吉本観によっていくつもあるだろう。しかし、今、これほどの追悼文を書けるものかきを、私は他に知らない。敢えていえば、性質は全く異なるが、加藤典洋さんくらいだろう。加藤さんのはまだ読んでいない。加藤さんのと橋爪大三郎さんのは、これからゆるりと読みたい。
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お墓参り
久しぶりに父親のお墓参りに行った。
途中泰斗武館により、こちらも久しぶりにちょっと稽古に参加した。
小野くんもいて楽しく稽古できた。
墓参り。
私には、失ってはじめて、自分にとってそれがかけがえのないものだったことに気づいたことがたくさんある。私は馬鹿だから失わないと気づかなかったのである。
果たして私は学習したのだろうか。
今でもまだ、ほんとうに大切なものを粗末に考えているのではないだろうか。
失う前に気づきたい。
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うさぎとかめ
- 2012-05-26 (土)
- 日記
豊郷小学校旧校舎群ネタの連続です。
シンボルのうさぎとかめ。
ステッカーを研究室の扉に貼りました。
なかなかいい感じです。
この扉の向こうは、「まなびや」です。
一緒に学ばんと思われる方は、いつでもお越し下さい。
お待ちしております。
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豊郷小学校旧校舎群ガイドブック・ガイドビデオ
- 2012-05-25 (金)
- 日記
先日豊郷小学校旧校舎群に行ったときに買ってきたガイドブックとガイドビデオ。ビデオの方は事前にネットで購入済みだったが、なぜかもう一枚買ってしまった。
まずガイドブック。
豊郷町製作である。
300円以上寄付すると頂ける。
これがとても美しく仕上がっている。
見ているだけで幸せ気分になってくるのである。
そしてガイドビデオ。
こちらは豊郷町ではなく、豊郷小学校旧校舎群記録集製作委員会製作。
こちらも見ているだけで心が温まってくる。
が、一つ気になることが…。
それはナレーションの声。
DVDケースの裏を見ると、
アップで。
米澤円さん?
調べてみると、なんと「けいおん」の平沢憂役の声優さんではないか。
まさか平沢憂も知らんと「けいおん」の聖地の紹介ビデオ買ったんじゃないだろなぁ???
って、それ!どぉ~なんやぁ~~~。
って、すいません。勝手に使って。
この方はここのご主人?です。
http://www.jw-site.com/blog/index.html
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講演・箕浦輝幸氏「グローバル経済競争下での日本のものづくりと人材育成」
第18弾プレステージレクチャーズ
テーラーメード・バトンゾーン教育プログラム
グローバル経済競争下での日本のものづくりと人材育成』
講 師:箕浦輝幸氏(トヨタ紡織株式会社 代表取締役会長、
元 トヨタ自動車株式会社 専務取締役、
元 ダイハツ工業株式会社 代表取締役社長)
日 時: 平成24年5月24日(木)14:40~16:10
場 所: 豊橋技術科学大学 講義棟 A-101
【講師コメント】
世界経済を索引してきた先進国で、大量生産・大量消費を基本とする経済モデルの限界が見え始め、逆に新興国が先進国を追い上げて来るというグローバル経済戦争時代に突入した。日本の産業は6重苦と言われる大きな課題を抱え、空洞化という大きな問題を抱えてしまった。「Japan as No1」といわれた経済大国がその地位をおびやかされつつある。こういう状況下においては、従来の延長線上でのものづくり戦略では、戦いに負ける。我々は国全体が一体となって改革(イノベーション)するという覚悟がなくてはならない。 本講演では、それを乗り越えるための企業自体が追及しなければならない基本的な生産戦略についてお話したい。又それを進めるためにどんな人材が必要か、どう育てればいいのかも少しふれてみたい。
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グローバル化、イノベーション、「待ったなし」の日本をとことん強調された講演だった。とにかく強調されたのは、
もう既に時代は変わった。
もう既に環境は変わった。
全部を変えなければならない。
ということだった。
しかし、日本が豊かであるためには経済成長し続けねばならず、そのためには製造業が発展しなければならない、と話されたので、その点だけは変わらないのだろう。しかしその枠組み自体も問う必要があるだろうと思う。
この世代のトヨタの方は、大野さんを心から尊敬しておられる。そのことが今回もとてもよく伝わってきた。これだけ人の人生に深く入り込んだ大野さんは、ものすごい方だったのだろう。ぜひお会いしたかった方の1人である。
もう一つ話を聞いていて感じたのは、箕浦氏が、日本の技術者は無理難題を与えられても最終的には何とかする、と心から信じておられるということである。これも今の大企業のトップの方の世代にある程度共通する信念なのだと思う。そうやって日本のものづくりは、いいものを作ってきたという体験を持っておられるのである。
これに関して悲観的な意見が学生自身から出されたが、私自身は、箕浦氏同様、若い技術者の潜在力を信じたい。
講演の最後に、夢を持って頑張れという励ましの言葉とともに、次のメッセージが送られた。
やりきる力を持て
修羅場を買って出ろ
火中の栗を拾う人間になれ
〈グローバル=イノベーション=待ったなし〉に関しては私は別の考えを持つ者であるが、最後の3点に関しては同感である。
別の考えというのは、そもそもグローバル人材というのがよく分からないのであるが、さらに、グローバル人材教育とか、イノベーション人材教育ということを私は信じることができないのである。誤解のないように申し添えておきたいが、グローバル人材やイノベーティブな人自体を否定している訳ではない。そういう人は多勢おられるだろう。ただ、それを一極集中的に目指した教育の、全体的な成果を信じられないというだけである。
ちょうど、個性重視、「個性を出せ、個性を出せ」といって育てられてきた今の学生世代の多くが、「自分には個性がないのではないか症候群」になっているように、「グローバル人材になれ、イノベーションを起こせ」と言い続けられて育てられた多くの人は、「自分にはイノベーションを起こせないのではないか症候群」に陥ってしまうように思えて仕方がない。このような教育は、デメリットがあまりにも大きすぎる。
グローバルとかイノベーションを目標にせず、結果としてグローバルな人材やイノベーティブな人を生み出す教育を考えるべきである。何も難しいことはない。かつての日本にはそういう教育があったのである。そのまま現代に適応しろとは言わないが、学ぶべき点は多いはずである。
これも誤解のないように付け加えておきたいが、箕浦氏は、そのような成果の一局集中教育を主張された訳ではない。箕浦氏は、人材育成のためには、修羅場を経験させよ、と話された。その修羅場で自分で徹底的に考えさせろ、と。これも大野イズムなのだそうだ。
This is〈グローバル=イノベーション=待ったなし〉のような講演を聞いて、部屋に戻ったら、加藤典洋さんと内田樹さんの対談(「週刊現代」2012年5月19日号の記事)がネットにアップされていた。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32550
加藤さんが、いきなり、「今の日本社会を一言で言うと、「浮き足立ち社会」になるでしょう。」と言う。「たとえば原発の再稼働。原発全停止が実現すると「夏に電気が足りなくなるぞ」とまずタイムリミットを置き、人を急き立て、浮き足立つ形で国論を二分する大問題が提起されています。これが最近の特徴ですよね。」と。
内田さんも、「「待ったなし」という誰が決めたかわからないタイムリミットだけあって、「もう時間がない、残された選択肢はこれしかない」と迫る。時間がないことを言い訳にして、考える義務を自己免責している。」と受けている。
今日は、両極の話が聞けた日である(一方は読んだんだけど)。どちらも個々には共感する点も多かった。しかし核心について言えば、加藤・内田両氏の「タイムリミット症候群」の話の方が、少なくとも私の身体にはよいように思われた。
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