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日記 アーカイブ

星の王子さまと大雪

 28日、星の王子さまミュージアムに行く。今年度の国文学で、複数の学生がサン=テグジュペリの『人間の大地』をお薦めしていた。そのうちの一人は、最後の授業で、

 『人間の大地』は本当に良い本だと思った。しかし自分のプレゼンは、その良さを十分に伝えられなかったのではないかと思う。どうすれば上手く伝えられるかが分からなかった。その後、別の本のプレゼンをして、他の人のも聞いて、今ならまた別のやり方でプレゼンすると思う。

 と語った。非常に嬉しい感想だった。そのサン=テグジュペリのミュージアムである。あの学生のプレゼンと感想がなかったら多分行かなかったと思う。感謝である。

 29日は、大雪。
寄木細工のお店で、実演しながら解説をして頂いた。作っている所を初めて見たのでとても面白かった。特にからくり箱をいろいろ見せて頂いたが、よく出来ていて、びっくりである。これらを作れる職人さんが減っていることがとても心配である。サイコロのも欲しかったが、今回は12回で開ける小さい箱を購入した。
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チャリ

 卒業生がチャリを捨てるというからもらった。彼女の家は、私の家から歩いて5分ほどである。今日が引っ越しということで、昨晩取りに行った。
 早速今日はチャリ出勤。どの道から行っても、大学までは上り坂がある。しんどかった。彼女は毎日これで通学していたのか、と思うと、ちょっと尊敬した。帰りは下り坂であるが、それでも徹夜明けに大学から帰るのはしんどかったに違いない。よく頑張ったね。
 私も負けてられない。もう少し暑くなったら汗だくになってしまう。それでは授業に差し支える。今しかない。

 時を逃すな!

とは最近学生によく言っていることである。

 これを機に運動しよーっと。

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学生との飲み会

 日本語学の受講生の飲み会があった。一般科目の選択科目の受講生主催で飲み会があるのは、私の授業では初めてである。どうしても都合がつかなかった1名を除いて、全員参加である。とても嬉しい。しかも武道部の飲み会ではないので、私もキャラがまったく違う。非常に楽しませてもらった。
 話していてよく分かったのは、みなとても純粋であるということだ。その純粋さを失わないように、頑張ってこれからも生きてほしいと思う。
 またこのメンバーで集まるときは、誘ってね。

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佐賀行

 3月3日から5日まで、恒例の佐賀行。
 3日、先生のお宅にお邪魔して打ち合わせ(その前に古書店によって、何点か資料を拝見)。非常に充実した話が出来た。何度話しても楽しいし、勉強になる。
 4日、佐賀県立図書館で調査。昼休みにこれまた恒例の「佐賀城下ひなまつり」を見に行く。徴古館は今年は「鍋島家の雛祭り―加賀前田家からの里帰り」。120年ぶりの里帰りだそうである。ちょっと足をのばして、旧古賀銀行にも行く。こちらは小城鍋島家伝来の古今雛などの展示。一階では寛永16(1639)年創業の老舗、鶴屋さん伝来の「鶴屋文書」が展示されていた。お菓子の製法が書かれているのであるが、面白い。ちなみにこの鶴屋さん、「鶴屋文書」の一つ、『菓子仕方控覚』(宝暦5(1755)年頃)の中の「けし跡(けしあど)」というポルトガル伝来の南蛮菓子を復刻されたそうである。同じフロアの中のカフェで、ピアノ演奏を聴きながら佐賀のお菓子と珈琲を頂いた。その後、図書館へ戻る。
 5日、移動日(帰る日)。早起きして吉富町へ行く。立派な美濃派の句碑が5基あった。島田虎之助修練場を通って駅へ戻る。
修練場跡には「剣心一致」の石碑があり、「剣は心なり。心正しからざれば剣又正しからず。剣を学ばんと欲すれば、先ず心より学ぶべし。」という有名な言葉も書かれていた。

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本を買いに行く

 1限め日本語学。いつも以上にディスカッションが盛り上がった。
終了後、神保町に本を買いに行く。
 久しぶりにN書房に行ったら、私の顔も名前も勤務先も覚えていてくれて、ちょっと驚いた。院生の頃は東京に行くたびに寄っていたが、最近はもっぱらFaXかメールでの注文ばかりだったので。
 その他、いろいろ書店をまわる。目当ての資料も買う。それと、やはりまだまだ知らない本がたくさんあって、自分の中では掘り出し物も結構買うことが出来た。かなり満足である。
 その後、Nさんと論文の校正に関して、2時間ほど打ち合わせをして帰る。

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コメント欄

 トラックバックはだいぶ前から承認制にしていましたが、コメント欄も同様にすることにしました。ほとんどの方が有意義な書き込みをして下さるので大変ありがたいのですが、最近いわゆる「迷惑コメント(トラックバック)」が増えてきたのがその理由です。
 きちんと書いて下さる方には少々御不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。

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距離感と自意識

少し前の朝日新聞(2010年1月10日)に、野田秀樹さんと岡田武史さんの対談が掲載されていた。
その中で、岡田さんが次のように質問された。

 以前にけいこを見せてもらいました。一部の役者の動きが遅れている時があって。自分ではわからないものですか?

 野田さんの答えはこうである。

 全体が見えなくなってしまうんですよね。サッカーと同じで、止まっていればわかるけど全体が一緒に動くから。それを稽古する段階でわかる役者でないといけないし、わからない役者は舞台に立ってはいけない。距離感のまったくわからない役者もいます。(略)最初から距離感をきちんと持っている役者は、演出しなくてもいい立ち位置にいるものです。

 なかなか厳しい。その後、次のようにやりとりが続く。

(岡田)距離感は感覚的にわかっていないのか、いろいろ考えるからだめなのか。
(野田)自意識との関係がある気がする。他者を見るのではなく、自分のことに一生懸命になるからなのかな。

 なるほど。自意識ですか。その通りですね。自分のことに一生懸命になればなるほど、この距離感が分からなくなってしまう。面白いですね。

エントリーの削除

 11日に書いたエントリーにコメントを頂いた。素朴に自分の印象を書いたものだが、いろいろな指摘があることを教えて頂いた。コメント欄にそれについて書くことも考えたが、もう少し調べたり、考えたりする必要があり、時間がかかるので、とりあえずエントリーを削除することにした。
 コメントを頂いた方、ありがとうございました。

祝! ロングセラー100選

 Yさんからメールが来た。 

 神保町の三省堂書店の書棚に、嬉しい貼り紙を見つけましたので、添付画像と共にお知らせさせてください。

 なんと現象学研究会で始めて出した

が、ロングセラー100選に選ばれていたというのである。「私たちはこの本を売るために書店で働いています!」「この本で、哲学書売場の棚づくりの勉強をしました」と書かれている。longseller.jpg

 もう10年以上も前のことであるので、具体的なことは忘れてしまったが、あの頃の空気は今でもよく覚えている。
 あの頃私は、高校の恩師とともに、東京まで月に1度竹田師匠のもとに通っていた。それが現象学研究会である。
 初めは夜行列車を使っていたが、途中から車で行くようになった。土曜の早朝に大阪を出て、昼過ぎから研究会がスタートし、夜まで続く。その後夕食会があり、さらに竹田師匠のお宅でafter 現象学研究会。車にしたのは、夜行だとこのafterに出られないからである。12時か1時頃、師匠宅を出発して、翌朝に大阪に到着。その車の中でも、after-after現象学研究会。
 よくもまあ体力と気力がもったものだと思うが、現象学研究会終了後は、とても元気になるのであった。

 あの頃、現象学研究会は、みんな何かを掴もうという熱い空気に満ちていた。それは今でも変わらない。ただ、師匠を含めメンバーが今よりだいぶ若かったので、空気自体は今とは少し違っていたように思う。現象学研究会の青春時代である。
 その青春の熱い思いが籠もっている『はじ哲』が、ロングセラーだというのは、とても嬉しいことである。一昨年出した

は、その意味では、青春その10年後、といった感じかも知れない。もっともそれは「会」の話であって、『ゼロ哲』にも青春まっさかりの若いメンバーがたくさんいて、とてもいい文章を書いているのである。

 ところで、Yさんとも長い間会っていない。しかしいつも心のどこかにその存在を意識している友人である。Yさんに恥ずかしくない生き方をしよう、いつでもそう思っている。
 私には友人を含め、そんな存在が他にも何人かいる。ほんとうに幸せだと思う。

お年始

 堀先生のところに年始のご挨拶に伺った。
いつもほんの少しだけ研究の話もお伺いするのであるが、何を聞いても、たちどころに現在の研究の常識、その問題点、自分の展望を語って下さる。ただし、こちらから聞かない限り、先生の方から研究について話されることはない。だからちゃんと「質問」を用意していくのである。ただしそれは、全くの素人の質問である。

 土芳ってどーなんですかあ?
 それはね、・・・

てな具合である。そこからどんどん話題が広がっていくから、とても面白いのである。

 頻繁にお目にかかっていた院生時代は、恐れ多くて質問が出来なかったし、たとえ聞けても十分理解出来なかった。今は、年に数回しかお目にかからないが、この年1回か2回の貴重な授業がとても勉強、かつ自分の発想の刺激になっているのである。

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