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2010-12

七回忌

12日。父親の七回忌。ほんとうは来月であるが、事情により今日になった。
早いもので、あれからもう6年。
反発したり、バカにしたりしたこともあったが、歳をとってくると、自分が父親の存在の足元にも及ばないことわかってくる。
自分はあんな風には生きられない。

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堂宮大工の技ー実演・体験会

4日。鉋の体験会。
「棟梁ー堂宮大工の世界」展のイベントで、「堂宮大工の技ー実演・体験会」に行く。体験会は13時30分からだったが、会場が開く9時半に着。なんと私たちの整理券は2番から。私たちより強者が一人いたのである。定員が20名だったので武道部員には声をかけなかったが、HPも見ているし、小川さんの講演会にも来ているので、当然ほとんどの部員はこの体験会のことを知っていたようだ。
「行ってもいいですか」とニシクボくんとヨシダくんが聞いてきたが、分散した方がいいので、「できれば別の日にして」といったら、その後の日には武道部員何人かで薬師寺に行くので4日しか行けないという。しかも薬師寺も日を変えられないという。私たちも4日しか行けない。仕方ない。

ということで体験会に参加。小川さんの講演会質問していた子どももいた。プロの大工さんもいた。実にさまざまな人が、いろんな興味から堂宮大工の技を体験にきたようである。
その技を指導して下さるのは、竹中大工道具館技能員の北村智則さん。そう、小川三夫棟梁から最初に二宮金次郎像をもらった方である。
最初に北村さんの実演。美しい。鉋屑も美しいし、姿勢も動作も美しい。そして香りが素晴らしい。木による香りの違いを体験させていただく。そして鉋をかけらた木の手触り。光沢。
さて、いよいよ体験。真似してるつもりが、全然違う。しかしそれでも、思っていたよりはうまくできた。が、北村さんのと比べると、私の鉋屑にはムラがある。って、比べるのが失礼である。槍鉋もやらせていただいた。
そんなこんなで、何種類かを体験させていただく。あまりの気持ちよさに、ずっとやっていたくなる。ほんと気持ちいいいのだ。
しかし、あまりの希望者の多さに、急遽2部制になり、予定より30分以上早く終了。第2部も20名を遥かに超えていたようである。
終了後は、いつものように感想会。みんなテーブルに北村さんの鉋屑と自分の鉋屑を並べて楽しく語り合った。

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講演「人間力」

4日。今日は自分の講演。
関東工学教育協会高専部会というところにお招き頂いて、「技術者教育における「人間力」とは何か―高度な技術者養成キャリア教育にむけて―」という演題でお話をしてきた。
私の前の方の講演時間の30分ほど前に到着。のはずが、なんと私が到着したのは別の大学だった……。慌ててほんとうの会場に向かう。3分前に何とか到着。

 まず、私が感じている最近の技科大生の特徴についてお話をする。技科大生の8割は高専卒生だから、みなさん、微笑みと頷きをもって聞いて下さる。「学食醤油かけられ事件」「Nくんノートン削除事件」などのエピソードも紹介。
 言いたかったのは、高専~技科大生は、真面目で素直でポテンシャルが非常に高いので、他者関係の中で揉まれ、鍛えられ、身体レスポンスがよくなれば、もっとその能力を生かせるということである。順調なときは自分の興味のある専門分野に非常な力を発揮する学生が、予期しない事態に直面したり、ストレスがかかると途端にパフォーマンスが低下するのは、実にもったいない。
だから授業でも、武道部でも、そこを必死に鍛えているのである。武道において、予期せぬ事態に出くわしたとき、心身が固まってしまってはどうしようもない。しかしほんとうは、それは日常のほとんどのことに当てはまる。もちろん仕事もそうだ。
高専生や技科大生が目指している高度な技術者は、今やひとりでものを作ることなどできない。自分のポテンシャルを十全に発揮しようとすれば、必然的に、他者と関わり、他者関係の中でそれを顕現させなければならない。
そのとき求められるのは、コミュニケーション能力であり、主体性であり、積極性であり、行動力であり、その他諸々である。そしてこのような能力は、個別に鍛えるよりも、全部まとめて鍛えた方がいい。だから私はこのような、現実の他者関係の中で自分の能力を発揮する力を「人間力」と呼んで、それを鍛えることを提唱しているのである。
では、どこで、どうやってそれを鍛えるのか?それを私の授業と武道部での指導、そしてプロジェクトメンバーの実践を中心にお話した。

懇親会でもいろいろお話ができてよかった。終了後は明日の予定に備えて、急いで豊橋に戻った。

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