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2012-06
講演会・小泉英明氏・応用脳科学の新展開
- 2012-06-30 (土)
- 日記
29日、講演会。
小泉英明 氏(株式会社日立製作所 役員待遇フェロー)「応用脳科学の新展開」
私はよく知らないけれども、「偏光ゼーマン原子吸光法」というものの原理を創出された方である。しかも、それがあまりに普通に普及し過ぎていて、海外ではもう歴史上の人物(故人)と思われていることもあったという。光トポグラフィ法を開発されたのも、小泉氏だそうだ。
非常に温和で品のある話し方で、聞いていてとても心地よかった。学生の質問にも丁寧に答えて下さった。講演内容は脳科学におけるご自身の手法の様々な分野への展開例についてで、非常に感動的な話もあった。
前回の藤田氏もそうであったが、本当に優れた研究者は、温厚で品があり、かつ謙虚なのだと思う。小泉氏も、自分たちの手法で全てが解明できるなんておこがましいことは考えていない、とおっしゃった。
昔、「 科学で全てが解明できる訳ではない」と私がいうと、「少なくとも科学者はそれを信じてやるべきだ。今はまだ未発達なだけで、将来的には科学で全てが解明できると。」と言われたことがある。そのときは、科学者がそう信じるのは仕方ないかも、と思ったが、おそらく優れた科学者は、そんなことは考えていないだろうと思う。目の前の解明したい難題があり、それを解明することが、自分にとっても、社会にとってもいいことだと思えたとき、それに全力で挑戦するのみであろう。チャレンンジしない人が、ロマンチックな科学万能主義を唱えているに過ぎない、そう思わされた講演会であった。
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骨せんべい
- 2012-06-28 (木)
- 日記
昨日の打ち合わせ終了後、夕食へ。
うちのが高いのは、身を丁寧に全部とっているからです。身が少しでも残っていると、焦げるんです。高いのはその手間賃です。
とおっしゃっただけあって、とても白くて美味しかった。
塩も絶品でした。
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沼津高専へ
昨日、「明日からアウェー戦である」と書いたけれども、今日はホーム戦だった。
沼津高専に行く。
大石加奈子先生の授業を参観し、その後、いろいろとお話した。
ずばり、
先生は、高専生がどうなってほしいと思ってコミュニケーション教育をされているのですか?
という私の質問に、
私は毎日毎日それを考え続けています。
と前置きされた上で答えられた。
7月6日のシンポジウム、午後の徹底討論にも来て頂く予定である。
(シンポジウムについては近々にこのブログでもお知らせします)
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Z会へ
そびえ立つビル。
こっ、この存在感は…。
Z会!
最近はZ-KAI。
Z会といえば、私が学生時代の憧れの存在。難易度も超高い上、ぐーたらな私にはとてもあのペースにはついていけなかった、スーパー通信添削である。その私がまさかZ会のビルに足を踏み入れるとは。
何しにきた。
と言われず、入れて頂いた。
実は、今日はここにお招き頂いて、お話をしに来たのである。題して「理系学生のコミュニケーション能力の問題点」。
話を聞いて下さったのは、国語担当の方を中心とした方々だったそうだ。普段学生たちには、「理解できない」「言っていることがおかしい」「むかつく」などと反発されているような内容が、ここではごく当たり前のこととして受け入れられる。むしろ当たり前過ぎて新鮮味がなかったかも知れない。一体これから私は、誰に向かって、どう話せばいいの?とちょっと考えてしまった。まあ、ここはホーム、普段はアウェーといったところだろう。
それはそれとして、その後の食事会も含めて、いろいろとお話ができた。ほとんど私の感覚と共通していてとても楽しかった。裏方の苦労話も聞かせて頂いたし、担当の方がとてもよく考えを練っておられることもよく分かった。
さて、明日からまたアウェー戦である。
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男女交際が日本を救う
5月10日に開催された、東京工業大学リベラルアーツセンター設置記念講演「現代における“教養”とは」の記事が日経ビジネスONLINE紹介されている。桑子敏雄氏、上田紀行氏、池上彰氏によるものである。
これは面白い。
2012年6月11日「日本の大学に、『教養』を取り戻そう」
2012年6月19日「頭がいいけど『世間』に弱い」理系の大学生
2012年6月25日「教養を学ぶにはどうすればいい? 3教授が答えます」
無料とはいえ、会員登録しないと全文は読めないサイトなので、ここであまり内容について述べられないけれども、教養の意味と必要性が、非常に端的にわかりやすく述べられている。特に工学系の学生は必読である。
一つだけ紹介。
この中で、男子理系学生に、男女交際のススメが説かれている。全く同感である。人間の気持ちが分からない者に、いいものづくりができるはずがないからである。
もっとも私の持論は、男にとって女は永遠の謎である。決して分かることなどあり得ない。
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いのちがいちばん輝く日
今年4回めの近江八幡市へ。
ドキュメンタリー映画「いのちがいちばん輝く日」が、近江兄弟社学園のヴォーリズ平和礼拝堂で上映されたからである。
普段は入れない?ヴォーリズ平和礼拝堂に入れることだけでも嬉しいが、そこでヴォーリズ記念病院のホスピスのドキュメンタリーを見られるというのだから、行かねばならない。
人生について、いのちについて、家族について、そして医療について考えさせられるいい「ドキュメンタリー」だったと思う。患者さんの表情がどんどん変化してゆく…。一緒に行った豊川くんは、看護婦さんのドアをノックする音がとても温かい心のこもった音だった、と言っていた。
「看取る」というのは、単にいのちを見送るというだけでなく、その人の魂を受け取るということなのかもしれない、そう感じた。
秋から一般公開だそうだ。
開場まで記念撮影。
ご夫婦
こちらはお一人
さて、今回も当然昼食はあそこ。
もう常連なので、リクエストしてみた。
私はパンダ
絵実子さんはカエル
おまかせ、独り身の豊川くんにはラブラブペア
おまかせ、俊泰くんには花
庭をバックに
店内をバックに
何やら語っている私…。
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矜持を持とう!
- 2012-06-23 (土)
- 日記
日本文化論ではほぼ毎回授業後に小レポートを提出してもらっている。小レポートと言っても、感想、質問、意見などをA4一枚以内にまとめたものである。これをmoodleというシステムにアップロードしてもらっている。
ファイル形式はpdf、ファイル名も指定してある。が、このファイル名の指示をきちんと守らない小レポートが結構ある。そこで毎回のように、指示を守って正しく書くように言っている。するとこんな意見があった。
そんなに厳しくファイル名で縛るなら、初回の授業でプリントを配るべきである。
この意見が来たとき、次の授業ではこれに触れなかった。しかしやはり思い直して、その次の授業でこの意見をみなに紹介し、こう言った。
絶対こんなこと言っちゃ駄目だ!!
これは、「私はパワーポイントのスライドと口頭の説明だけでは正しくファイル名が書けない人間です」と述べているに他ならないからである。それだけではない。さらにこれは、
自分をそういう人間だとみなして下さい。
と宣言していることと同じなのである。志をもって研究を続け、技術者の道を歩んでいる大学院生がいうべきことではない。逆に、私が初回にプリントを配ったら、
この程度のこと、わざわざプリントを配らなくても分かります。私たちを馬鹿にしているのですか?
と怒るべきである。
学生のみなさん、
矜持をもとうよ!
高い志をもとう!
これからの日本のものづくりを支えてゆくのは、あたなたちなんですから。
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日本文化論
- 2012-06-22 (金)
- 授業
今日の日本文化論はかなり熱く語った。
武道の心法について。
武道を学ぶ現代的意義について。
技科大で武道を講じる意義について。
ほぼ90分、熱く、熱く、語り続けた……はず。
さて、どのくらい分かってくれたか。
来週もまた熱く語ります。
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国文学のお薦めシート
- 2012-06-21 (木)
- 授業
前にも少し書いたが、今年度の国文学は例年にないことが起こっている。そのひとつが「お薦めシート」である。
この授業では、毎週自分のお薦めする本の「お薦めシート」を提出することになっている。授業の後半でそれをお互いに閲覧するのである。
今年度も同じようにしているのであるが、「もっとゆっくり読みたい」「手元にほしい」という声があがり、それを取りまとめて全員にメールで配信することになった。現在、受講生の1人、Iくんが、取りまとめて、それをひとつのPDFにして全員に配信してくれている。しかも、Iくんは、表紙もつけて、非常に充実した「あとがき」もつけてくれている。本来これって、私がやらないといけないのでは?、と思わせるような「あとがき」である。しかしこれを、私ではなく、学生が自発的にやってくれていることに大きな意味があるのだと思う。
お薦めシートの質も非常に高いものが多い。
プレゼンテーション、応答プレゼンテーションの質も高い。
受講生全員で、授業の質を下げないようにハードルを高く設定してくれている。
ほんとうに素晴らしいことだと思う。
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