中森康之ブログ
新入生食事会
14日。
武道部新入部員と食事会。
今年はあまり稽古に参加していないので、まだあまり仲良くなれていなかったが、いろいろ話ができて楽しかった。
みなさん、これから武道部を盛り上げていってね。
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【講演会】藤田誠氏・自己組織化と分子技術
- 2012-06-14 (木)
- essay
榊プロデュース第20弾プレステージレクチャーズ
平成24年度テーラーメイド・バトンゾーン教育
第4回開発リーダー特論講義
藤田誠氏(東京大学大学院工学研究科応用化学専攻教授)『自己組織化と分子技術』を聴講。
藤田さんのお人柄がよく伝わってくるとても心地のよい講演だった。話の中身は残念ながらほとんど分からなかったが、しかし聴講してよかったと思える講演だった。こういう先生の研究室のメンバーは幸せだろうなあ、と思いながら、我が身を反省した。
西窪くんがいい質問をし、藤田さんも嬉しそうに答えて下さった。
分子の気持ちを分かれ、とよく学生に言います。
お話を伺っていても、藤田さんは分子を愛しておられるし、本当に分子の気持ちが分かるのだろう。そしてそれが人間の振るまいと同じであるともおっしゃった。
私は、分子がもともともっていた潜在能力を引き出しているだけで、無理矢理外から何か力を加えている訳ではない。人間も同じで、研究室の学生さんも、もともと持っている能力を引き出してやると、研究が楽しくなるし、研究室全体もよくなる。
分子レベルの振る舞いや、生物本来の振る舞いと、人間の振る舞いが違っていることがよくあるが、そのほとんどは、人間の賢しらによるものであるのだろう。余計なものを捨てて、もっとsimpleに生きられないものか…。
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文学だけでは誤る
加藤典洋さんと橋爪大三郎さんの吉本隆明さんの追悼文を読む。
さすが、それぞれの個性が出ていて面白い。
前に読んだ竹田青嗣師匠は、吉本さんの核心を、加藤典洋さんは吉本さんの独自性を、橋爪大三郎さんは吉本さんの全体像を見事に描いている。
興味深かったのは、加藤さんが引かれた吉本さんの次の言葉である。
加藤さん、あなたは文学青年だったでしょう。そうでしょう? 私もそうだったんですよ。でも、文学青年だけではダメだ、誤る、と戦争で心の底からわかったんです、それが私の出発点なんです。(『新潮』2012年5月号235頁)
この言葉への返答のつもりで加藤さんが『戦後的思考』を書かれたというのにも驚いたが、この吉本さんの「青年だけではダメだ、誤る」というのをとても印象深く思いながら、橋爪大三郎さん・瀬尾育生さん・水無田気流さんの対談「羊は反対側に走っていく」(『現代詩手帖』2012年5月号)を読むと、そこでもやはり瀬尾さんが、
九〇年代初めの湾岸戦争のころ、吉本さんは「文学だけでは誤る」と繰り返し言われたんですが、(88頁)
と語っておられた。
なるほど。確かにその通りかも知れない。
文学はなくてはならないけれども、文学だけではダメだ……。
もう一つ加藤さんが毎日新聞(2012年3月19日夕刊)に書かれた「『誤り』『遅れ』から戦後思想築く」で述べられていたことが印象的だった。
転向論では、当時誰も頭の上がらなかった戦時中抵抗を貫いた非転向の共産党指導者たちをさして、「非転向であることなどにどんな思想的な意味もない」と全否定した。……これは当時、驚天動地の主張で、周囲はみな、腰を抜かした。
吉本さんの徹底ぶりがよく示されている。
ところで、最近、「ブレる」「ブレない」ということをよく耳にする。私はブレません、ということを自慢する人もいる。しかしブレないこと自体にはどんな思想的な意味もない、とちょっと吉本を気取って言ってみたくなった。
軽くてすみません。
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ジェイコブズ『都市の原理』
研究室輪講は今日からジェイコブズ『都市の原理』(鹿島出版会)。原題は”THE ECONOMY OF CITIES”。
この本は、「どうして成長する都市もあれば、沈滞・沈没する都市もあるのか、という私の好奇心から生まれたものである」(2頁)と語り始められ、前著『アメリカ大都市の生と死』からのテーマが引き継がれていることが明言されている。
そして、いきなりジェイコブズ節が炸裂する。
多くの分野ーー経済学、歴史学、人類学ーーで流布している理論は、農村経済を基盤にして都市が成り立っている、として疑わない。もし、私の観察と推論が正しければ、その逆が真実である。2頁
農業優位のこの理論(私の考えではドグマ)が都市についての従来の仮説にあまりに徹底してしみこんでいるため、この章では緊急要件として、この点を扱おうと思う。2頁
一般に信じられている思想が必ずしも真実ではない、ということは、科学史の上でわれわれのよく知っているところである。正しいと信じられていた思想の非真実性が明らかにされて初めて、その思想の及ぼした影響がどんなに広く、見かけ以上に危険なものだったかがわかる、ということも知っている。2頁
その説明のためにジェイコブズは生物学の例をあげ、多くの生物学者が「新しく発見された真実を従来の誤った理論に従わせるような理屈をつくることに汲々としていた」(3頁)と指摘するのである。
そして、
これと同じように、都市と経済発展一般についてのわれわれの理解は、農業優位のドグマによってゆがめられている、と私は考える。このドグマは、偶然発生の理論と同じくらい珍妙で、過去にすがりつくダーウィン以前の思想史の名残である、ということを論じようと思う。3頁
2章「新しい仕事はいかにして生まれるか」でも、ジェイコブズは非常に興味深い分析を行っている。ここで述べられている新しい仕事の発生原理は、現代においてイノベーションを考えるときにもとても重要な視点である。
これからどんな展開になるのかとても楽しみである。
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武道部合宿補遺
- 2012-06-11 (月)
- 日記
武道部の合宿打ち上げ後。
全員と握手をして別れる。
大阪まで気をつけて帰ってね
最後に睡眠中の舞子ちゃんともしっかり握手。
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武道部合宿2日め
- 2012-06-10 (日)
- 日記
武道部合宿in田原 2日め。
午前中は変則で、体育館の片面を使って、撃砕特別講習会を行った。
いきなり、海に向かって、
ヤッホー~~~
と、声出し練習。
その後はいつものように、楽しく撃砕?を稽古した。
午後からは全体稽古。
とてもいい空気で稽古できた。
お客さんも…
最後の基本は最高だった。
これまでで最高の合宿が無事終了。
打ち上げも盛会
この合宿の成果は、7月の演武会で発揮してくれるはずである。
ぜひみなさん、楽しみにしておいて下さい。
幹事さんも、ご苦労様でした。
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武道部合宿1日め・尚志館昇段審査
- 2012-06-09 (土)
- 日記
6月9日、10日。
武道部合宿in田原
合宿場所に到着すると、バカンスに来ていた女性がお出迎えしてくれた。
帽子とストールがいいですね
海の見える体育館。
素晴らしい環境である。
マシューもポーズ
ヌンチャクを構える謎の女
午後からは合宿所を後にして尚志館へ。
残ったメンバーで合宿は続く。
さて、尚志館は昇段審査。
みなとても上達している。
ほんとうに素晴らしい。
とても嬉しく思った。
尚志館の子どもたちを見ていると、私は子どもたちを、そして人間を心から信じることが出来るのである。
この子たちが、私に、人間を信じるとはどういうことかを教えてくれているのだと、心から思った。
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自分の根っこの想いにうそをつかない
- 2012-06-08 (金)
- 日記
日本語コミュニケーション論の授業。
テキストは山田ズーニーさんの『あなたの話はなぜ通じないのか』(ちくま文庫)を使っている。この本の基本スタンスに共感できるからである。
コミュニケーションとは相手との間に共感の橋を架けようとする努力のことである。そしてそれは自由を勝ち取るための戦いでもある。そういう意味のことが説かれている。全くその通りだと私も思う。そしてズーニーさんのコミュニケーション論がいいのは、「自分の根っこの想い(=根本思想)にうそをつかない」ということを死守しているところである。
本書はこの、「自分の想いにうそをつかない」ということを一歩も譲らず考えた。17頁
「自分の根っこの想い(=根本思想)」に嘘をつけば、コミュニケーションの問題はほとんど解決できる。自分が「ほんとう」に伝えたいことが伝わらないから苦しいのであって、そうでない嘘が伝わらなくても悲しくもなんともないからである。逆に、「ほうんとう」に伝えたいことが伝わったと感じられるからこそ嬉しいのであって、嘘が伝わっても気持ちよくもなんともないではないか。
その意味で、コミュニケーションの悩みも喜びも、この「根本思想」が源泉なのである。そして悩みや苦しみや喜びの深さは、自分が掘った「根本思想」の深度と相関している。
自分自身を掘らない表面的なコミュニケーション論を私は必要としていない。私に必要なのは、自分の「ほんとう」と他者の「ほんとう」を共有させることができるコミュニケーション論なのである。
自分の想いで人と通じ合う、それがコミュニケーションのゴールだ。25頁
他にも「問い」の問題、「決め」の問題など、本書には大切な問題がたくさん説かれている。
コミュニケーションの橋、氷山、自分の根っこにダーイブの図。
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海王様の缶
- 2012-06-07 (木)
- 日記
授業終了後、五体治療院へ。
途中高速のパーキングでドラゴンボール仕様の缶ジュースを発見。
代表のために海王様をgetしようと買ってみるが、ついに海王様はご登場にならなかった。
同じのがいくつか出て来たので、もうやめた。
悟空さんと海王様はレアなんだろうなぁ。
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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 in 高槻
大阪医科大学歴史資料館開館5周年記念(本学創立85周年の節目に)「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 in 高槻」に行く。
木の向こうに建物が…。
正面に…。
階段…。
階段と窓…。
階段と窓…。
窓…。
パネルがほとんどだったが、思ったより充実した展示だった。探していたものも見つかり、私にとってとても収穫が多い展示だった。
とても幸せ…。
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