- 2011-10-29 (土) 11:21
- 日記
武道部昇級審査。
今年入った部員は初めての昇級審査。緊張したと思う。前からいた部員も含めて、みなさん頑張ってくれた。審査は当日の出来も重要であるが、当日の出来は普段の稽古次第なので、結局普段の稽古をどうしてきたか、日常生活をどう過ごしてきたかである。だから審査の出来は、本人自身が一番よくわかっているのである。
羽生善治さんもこう言っている。
自分自身が過ごしてきた生活ややってきた蓄積は、一番よく知っているものでしょう。自分がどれだけ怠けてきたか、どれだけ努力してきたか、どういう生活を過ごしてきたか。これは誰でも分かります。だから、最後に何かを決めるという段階に入ったら、自分自身を信じ切ることができるかどうかに、ものすごく影響されますね。……これまで積み重ねてきたことを信じられるかどうかが、曇りなく決断したり、自信を持って次に進むということに、すごく関係しているのかな、という気がしています。(『勝ち続ける力』65頁)
武道のような芸事は最後に自分が信じられなければできない。最後に自分を信じるためには、師匠を信じられなければならない。芸事には共通テキストはないし、万人共通の正解がないからである。全ては師匠から学ぶ。だから心底信じられない師匠に習ってはいけない。信じるに足る師匠かどうかは、その師匠が何を信じているかを見ればよい。
しかし弟子入りしてみなければ、その師匠がほんとうはどうなのかは分からないではないか。そう思われる方もおられるかも知れない。そんなことはない。雑念や私利私欲、余計な情報に惑わされなければ、人は自分がほんとうは誰を求めているかを知っているからである。情報をたくさん集めて十分吟味して納得の上で、というやり方が、自分がほんとうに求めるいるものを見る目を曇らせてしまう。もし不安なら、情報を集めたり、確かな根拠を求めるよりも、その目の曇りを取る努力をするべきである。
その後尚志館の稽古があって、夜は幹部交代式。
現幹部の方、ありがとうございました。
お陰様で、武道部はいい方向に向かっています。
お疲れ様でした。
新幹部の方、理想の武道部をめざして頑張って下さい。
期待しています。
その後は昇級審査打ち上げ。
「一人一言」でみんないろいろ言っていたが、それがどうなのかは本人が一番よく知っているはずである。
これからもどんどん武道部はよくなってゆく。
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