発声練習をご指導頂いた矢田部先生の浜名湖義塾の案内にこういうメッセージが載っている。
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塾長からのメッセージ
私は劣等感の塊(かたまり)でした。市場(いちば)でフライを買った時、「ひとつ」と言ったのに、「ふたつ」と聞き間違えられて2個渡
されました。発音が悪かったのです。その上、「『ひとつ』と言ったんです。」と言い返せず、そのまま、2個分のお金を払って帰ってきました。
そんな経験はしばしばありました。
それなのに、大人になると、「ぶっきらぼうと口ごもりは自分の個性」と勘違いして開き直っていました。(後略)
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とてもよく分かる。私にもそういう経験がよくあったからだ。こういう場合、私は「まあいいや」と心の中で自分を納得させてきた。さすがに最近はもうそういうことはない。私の場合は、武道がそんな自分を変えてくれた。矢田部先生の場合は、それが発声練習・朗読だったのである。
学生時代から歌等のレッスンは受けられていたが、本格的に発声や朗読の練習をされたのは、30代半ばからだという。
人は何歳からでも変われる。発声は技術であり、練習すれば誰でも修得できる。
学ぶことの多い発声練習の講座だった。