一昨日の天橋立のカモメたちの写真について、ある方にアドバイスを求めたら、
ええよ、なかなか。まあマグレだと思いますが。そのマグレが重なって実力になる。
というお言葉をいただいた。
確かにそうだ。
何かが出来るようになるためには、ある一線を超えなければならない。逆上がりでも、自転車乗りでも武道の技でも。もうちょっとのとこまではいくがなかなかその紙一重が超えられない。そういう経験を重ねているうちに、あるときマグレで超えてしまうことがある。なぜか超えてしまった、という瞬間があるのである。理由は分からないし、もう一度やれと言われてもできない。自分ではどうやったのか分からない。しかし確かにできた。
そういう経験がある。マグレでもなんでも、一回超えてしまえば勝ちである。身体が覚えているからだ。二度目のマグレはそう遠くない未来にやってくる。
ということは、大切なのは、ある一線を超えるコツを知ることよりも、いつマグレが起こってもおかしくないぎりぎりのところまでいく努力を続けて、マグレを待つことである。そうすればマグレは向こうからやってくるのである。
もっとも私の写真は、そういう努力の末のマグレではなく、ほんとうの単なるマグレに過ぎないのだけれど。でも、それでもそういうマグレを重ねてゆけば実力になってゆくはずである。
これからもバシバシ撮影することとしよう。
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