- 2009-02-14 (土) 23:55
- 武道部
宿題をためていた小学生みたいだけど、ちょっと遡っていくつか書いておきたい。
まずは、2月14日の武道部の審査と打ち上げ。
今年度2回目の昇級審査を行った通算では19回目の昇級審査である。今年度入った部員にとっては、勝負どころとなる審査であった。緊張しすぎていつもより動きが悪い部員もいたが、全体的にはかなりよい出来だったと思う。先頭をゆく池尾くんと加藤さんは順調な成長を見せていたし、黄色帯軍団から抜け出した東くん、先頭軍団に追いついた石井くんは、とりわけよかった。その他も、着実に成長している部員も多かった。やや崩れかけている部員も少しだけいた。稽古中のメッセージをうまくキャッチしてくれていないようだ。だがこれをきかっけにまたやりやり直してくれることを期待している。
もうすぐ新しい新入部員も入ってくるし、その後には演武会も控えている。全員一丸となって成長あるのみだ。ただしその前に、3学期の定期試験が待っている
夜は、恒例の打ち上げ。これまた恒例の武道部メソッド「一人一言」もやった。みんなだいぶ慣れてきたようだが、特に色帯のスピーチがものたりない。感じたことをうんと考え抜いた言葉でなければならない。すぐまた追いコンがあるので、それに期待することにしよう。
何人かは、今日の自分のパフォーマンスについて、歓談タイムに個人的に質問にきた。これも毎回のことであるが、ほぼメンバーが決まってきた。これは性格の問題ではなく、学ぶ技術の問題であるから、ぜひとも皆に上達してほしいものである。
また嬉しいことに、高専連携プロジェクト「術者教育としての課外活動の可能性の提示と教育メソッドの開発」のメンバーである函館高専の山田誠先生が、打ち上げに参加して下さった。同じ日に高専学会シンポジウムが本学で開催されており、そちらの終了後、ご訪問いただいたのである。参加いただいただけでなく、なんとみんなの前でお話をして下さり、「一人一言」のお手本を実践して下さった。
「人柄のいい優秀な技術者が欲しい」と大企業のトップの方が言われていた。「優秀なだけではダメだ」と。
ではこの「人柄のいい」とは何か?
これはコミュニケーション能力の一つである。
ではこれをどこで身に付けるか?
そう考えたとき、課外活動は非常に大きい意味を持っているのではないか。
いつものように微笑みながらそう述べられた先生は、二杯ほど焼酎を飲まれ、にこやかに終バスで去って行かれた。
30分ほどのご滞在であったが、私を含め後に残った部員たちは、「一人一言」のやり方、そして「人柄のいい」とは、山田先生のような方をいうのだということを、しっかりと学んだのである。
山田先生、恐るべし。
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