- 2009-04-02 (木) 17:42
- 日記
授業をとっていた学生(院生)が、春休み旅行の報告に研究室にやってきた(ちなみに武道部員ではない)。彼は春休みの前に、
歩いて旅したい。期間は2週間、テーマは「日本を知る」です。どこかいいところはありませんか?
と相談に来たので、伊勢神宮から熊野古道、花窟神社、熊野速玉大社、神倉大社、熊野本宮神社、潮岬の灯台などを紹介した。
その報告である。
「ご飯食べて行き」と声をかけて食べさせてくれた方、テントを張る場所がなくて困っていると、「今日はうちに泊まっていき」といって泊めてくれた方、その他毎日のように、いろいろな人と出会った。たまたまレストランから出てきた新聞記者に取材もされた。その他多くの人と出会った。それがとてもよかったと、写真を見せながら楽しそうに語ってくれた。
その他、いろいろ話してくれたが、その中で面白かったのが、
熊野古道は予想外に歩きやすかった。むしろ国道の方がずっと歩きにくかった。
ということである。精神的なストレス、疲れ方、足の疲労など、全てが熊野古道と国道では全く違った、というのである。彼の分析によると、熊野古道は歩くための道であり、歩くための工夫が随所に凝らされている。それに対し国道は、車のための道である。そのことがとてもよく実感できた、ということである。
実際に歩く前は、平らな国道の方が、熊野古道よりもずっと歩きやすいと思っていた。実際は逆だった。大きい市も同じで、やはり大きい街は車のために作られているのだ。これは実際に歩いてみないと分からなかった。とてもいい経験だった。
なるほど。彼は、ほんとうにいい経験をしてきた、と思う。技術者としても、人間としても、この経験は彼の大きな財産になるに違いない。そして何より、彼は自分では気づいていないが、今回の旅で大きな力を貰ってきたことが私にはよく分かった(ぴりぴり感じましたよ)。自然(森林)についての私の考えも少し話し、楽しく時間を過ごした。
ここ2年ほど熊野に行ってないので、行きたいと思っていたが、ますます行きたくなった。
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