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演武会チャレンジ

 演武会の準備が着々と進んでいる。
この土・日に演武会出演チャレンジがあった。
チャレンジしたのは5名。3名は試割、1名はヌンチャク、1名は形である。

 演武会の演武には、武道部の基準がある。例えば試割なら、瓦何枚といった具合に。もの(瓦とかブロックとか)によっても、性別によっても、キャリア、段によっても違う。
 もちろん普段の稽古で、大体どのくらいできるかは分かっているのであるが、限界にチャレンジするという意味と、自らその演武を獲得するという自覚のために、今回はチャレンジをクリアできればその演目を獲得できることにしたのである。
 まず土曜日に4名がチャレンジした。
 ヌンチャクはすんなりクリア。
 次に試割。結果は2名クリア、1名クリア出来ず。クリアしたうちの1人は瓦。枚数は合格ギリギリであったが、迫力がかなりあった。演目獲得(祝)。もう1回、枚数チャレンジが出来る。
 もう1人も、「こんなのできるの?」という皆の心配を余所に見事クリアした(ものは当日のお楽しみです)。こちらは逆にもっと迫力がほしい。
 クリアできなかった者は、本人の希望により今週の土曜日に再チャレンジする(これで最後)。なぜ失敗したかを本人が気づいて改められればクリアできるだろう。しかしそれはかなり難しい。だが本人にとっても、他の部員にとっても、いい勉強になるだろう。本人が土曜日までに、どこまでできるかに期待したい。

 さて日曜日にもう1人チャレンジした。こちらは卒業生のみの特別稽古会でのチャレンジ。かなり厳しいハードルを設定した(しかも前夜急に言われてのチャレンジだった)が、見事にクリア。他の者には知らせてなかったので驚いたと思うが、このチャレンジは、その場にいた全員の心を動かした。私も感動して、見ていてちょっと涙が出た。まさに今回のテーマ「全身全霊」に相応しい(可能性を持った)演武だった。
 このチャレンジを見ていた卒業生は、自分自身の演武をもう一度見直し、これまでとは見違えるものにしてくれるだろうと確信している。帰宅報告メールには皆、その意味のことを書いてくれていた。
 だがこの演武に関しては、まだ確定ではない。可能性を示したが、演武会でやるレベルにはほど遠いからである。もちろん演武会までには素晴らしいレベルに仕上げてくるだろう。彼女はそういう人間である。彼女だけではない。あの場にいた卒業生たちは全員、そういう期待には応えてくれるメンバーなのである。とても楽しみである。
 
 これ以降は、特別なチャレンジ日は設定していない。誰がいつやるかの予告もしていない。毎回の稽古が全員のチャレンジだからである。
 次のチャレンジは明日。色帯の部員は、おそらく心と技の準備をしているだろう。色帯もまた、そういう期待に応えてくれる部員たちだからである。

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