- 2009-12-16 (水) 15:28
- 授業
2限の『ノルウェイの森』、ようやくプレゼンが始まった。今日は2人。『ノルウェイの森』を読んで「胸キュン」になる学生と、高専時代はそうだったが今回読み直したらそうはならなかった、という二人。聴衆を交えて白熱した議論が交わされた。
なぜ何度読んでも胸キュンなのか?
読み終わった後、自分はしばらくご飯も食べられないのはなぜか?
高専時代面白かった小説が、今なぜそうでなくなったのか?
一体何か変わってしまったのか?
「僕」と自分の現在の距離感は何か?
やがて議論は、今の自分の生き方から、「村上春樹における生と性」、「現代若者の恋愛のあり方」へと展開していった。
非常に盛り上がった。これで年内は終了。年明けにまた『ノルウェイの森』で盛り上がりたい。
3現は、先週の応答プレゼン、
長嶋有『猛スピードで母は』
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
先週のプレゼンを受けたもので、先週のプレゼンとはまた違った、新しい視点で語られていた。
プレゼンは1人。
中井秀夫『虚無への供物』
前にも登場した『読書と社会科学』を「分布密度関数」で読み解いた彼である。今回は「メタミステリー論」。『虚無への供物』がなぜメタミステリーなのか。メタミステリーの魅力とは何か、この作品のどこが面白いのか、などなどについて。今回は何を言っているのか私にもよく理解できました。
ちなみに彼は、すでに『ドグラ・マグラ』についてもお勧めシートを提出している。