- 2010-10-03 (日) 19:01
- 日記
神戸女学院大学の「身体性の教育」シリーズシンポジウム「舞う身体・響き合う身体」に出席。パネラーは吉田都さん、内田樹さん、島崎徹さん。
大学・大学院と13年間も神戸にいたし、関学には何度か行っているのに、神戸女学院は初めてである。いや素晴らしい。内田さんが風水的に最高と言っておられるのが実感できた。
会場の講堂も実によかった。
もちろんシンポジウムは最高に面白かった。島崎さんのパフォーマンスを交えた全開トークがとてもいい。またそのパフォーマンスが素晴らしい。
印象深かったのは、島崎さんが初めて吉田都さんの写真?を見たときの話。両足で作られた三角形の空間がめちゃめちゃ大きく見えたそうだ。
また、普通の人は自分の姿を鏡で見るとき、どこをみるかが決まっている、99%の人は自分のアラベスクを鏡で見るとき、膝から先しか見ないのだそうだ。そしてその部分だけを正しくしようとする。そのために肝心の体幹が間違っていても気付かない。しかしそうすると次の動きが正しく出来ずトラブルの連続となってしまう。吉田都さんレベルの人は、自分の全体を含めて、背景の空間全体をもすべてデザインできるのだそうだ。素晴らしい。武道の形、動きと一緒である。優れた形が持つ空間は、恐ろしく深い。
吉田都さんは自分の経験から言えることだけを真摯に発言されて、優れた実践者の迫力を感じた。しかも雰囲気がとても愛らしい。
内田さんもいつもの味を存分に発揮されていた。