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創部10周年記念第7回武道部演武会・演武会編

17日。
創部10周年記念第7回武道部演武会。
お陰様で無事開催できました。
これまでご支援頂きました皆様方に心より御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、今回の演武会は創部10周年ということで、これまでとは趣向をちょっと変えてみた。
毎年恒例のお楽しみ企画を今回はやめて、演武だけの演武会にした。これはこれでよかったようだ。
また、今回初めて実行委員長演武というのがあった。なんと入部して1年、6級の小野君が型(形)の独演を披露した。これも、必死な姿、今回の演武会のテーマである「魂」が伝わったのではないかと思う。
上手い下手なんでどうでもいい。だいたい何年やっていても、「下手や」という意識は強くなりさえすれ、逆はないのである。やればやるほど自分に出来ないことが増えてくる。でもそれが楽しいのである。
「下手やから稽古してんねん」というのが師匠の口癖だった。私たちの演武会は、入ったばかりの白帯を含め、全員出演する。白帯に高段者のような演武を求めるお客さんはいない。その白帯が今できる精一杯の自分を誠実に発揮する姿を見て頂きたいと思っているからである。それは決して失礼なことではないと考えている。
型にはその人自身が現れる。誠実な人はその誠実さが型に現れる。苦しい時に逃げる人は、そういう型をやる。最後の最後に自分を信じられるような型を目指したい。最後の最後まで自分で責任をとれる人間になりたい。
他にも、解説演武と型以外に出たことがない私が、オープンニングの団体三戦に出たり、号令をかけたり、杖の演武に出たりと、今回は登場回数が多かった(その分、解説演武はだいぶ控えめにやりました)。そして、卒業以来稽古に来ていない卒業生も、最後に舞台上での突きの演武に参加した。

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オープニングの三戦。

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招待演武。松田厚範先生と山内洋輔先生の立ち会い。

非常に迫力のある演武だった。剣道部の学生さんは、日本剣道形を披露してくれた。

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招待演武。木寺英史先生の「常歩剣道」。見事な捌き。

大阪からはるばるお越し下さり、素晴らしい演武を披露して下さった。通常の剣道と「常歩剣道」の違いが非常によくわかる見応えのある演武で、大変勉強になった。

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卒業生随一の努力家、來原さんの型。今回初めての独演。

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ママさん武道家の知里さんの試割。見事全部割ってくれた。

知里さんは、自分の出番の直前までお子さんを抱っこしていて、試割が終わって戻ってきたとたん、「あっ、泣いてるわ」といってお子さんのところに走って行った。さすがママさん武道家。日常と武道が一如なのである。

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団体の約束組手。手前はラスト侍、マシューくん。
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加藤さんのヌンチャク風船割。今年は3個割に挑戦。見事全部割ってくれた。

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最後は卒業生も加わっての全員突き。

長年稽古してなくても、身体が覚えてくれているのだろう。
でも大分稽古してきたみたいだ。アーチさんの引手なんて、現役時代よりしっかり引けてる(^^)
また稽古にきてね。

今回演武会は、個別の演武の集合体ではなく、全ての演目全体で、一つの演武になっているような一体感があった。おそらく部員もそう感じたのだろう、これまでは「自分の演武はどうでしたか?」と聞きにくる部員が何人もいたが、今回は一組(2人)だけだった。彼らを除いては、みな「自分の」演武がどうだったかなど、どうでもよかったに違いない。演武会全体がいい流れの空気に包まれることだけが自分にとって大切なことに感じられる。この主体の「とろけ感」が武道の素晴らしさであり、快感である。「自分の」演武については、明日以降うんと稽古をすればいいだけだ。そういう感じが出演者全体を包んでいたように感じた。すばらしいことだと思う。

木寺先生もその点を感じ取って下さり、パーティーでは、

第一部を見ていて、この流れを変えないことだけが自分の役割である。そう思って演武しました。

と仰って下さった。本当にありがたいことである。

とはいえ、武道部はこれからもまだまだ修行あるのみである。来年も演武会が開催できて、お客さんに喜んで頂ける演武ができるようになりたい。木寺先生や松田先生、剣道部のみなさんにもまた演武していただけるように全員で稽古してゆきたい。

演武会の模様は、
木寺先生のブログ
常人歩人さんのブログ
にも書いて下さっています。
また、当日の写真などは武道部HPに近々アップされると思います。

演武会の後はパーティー。
これについてはまた明日。

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