- 2011-12-10 (土) 21:44
- 日記
久しぶりの現象学研究会。
テキストは、フッサール『ブリタニカ草稿』。
フッサールとハイデガーの現象学理解の違いが決定的になったと言われているものである。
2人で話し合ったとき、それぞれ何を感じていたのだろう。
そうして、ハイデガーの文章を経て、最終的にフッサールが第4草稿を書いたとき、フッサールは何を感じていたのだろう。
また、それを見たハイデガーは何を思ったのだろう。
あらためて人間の「あはれ」を感じた。
弟子は本質的に師匠を裏切る。
裏切ることによってのみ、師匠の思想なり技術なりを伝承することができる。
しかし本質的に裏切ることができるところまで師匠を理解できる弟子は稀であろう。
だから私は、その「あはれ」を底流にもたない師弟関係を信じないのである。