日本語コミュニケーション能力養成プロジェクト全体会議2日め。
今日はV字ディスカッション。
新メンバーのお二人。国語ではなく、待望の工学の専門からの参加。
毎回思うのは、高専の先生方は本当に熱心に教育を考え、実践しておられることである。技術者を育てる上で、コミュニケーション能力をどう養成するかということを日々工夫されておられる。
技術者は、自分の専門の技術を「持っている」だけでは何の役にも立たない。それを他者との関係の中で生かさなければならない。そのためにコミュニケーション能力は不可欠である。私たちがコミュニケーション能力と呼んでいるのは、スキルだけではない。自分の専門内でのコミュニケーションでもない。(異分野の)他者と関わろうとする意欲こそがコミュニケーション能力である。他者と積極的に関わることによって、自分も他者も生きてくる。その実感を持てるような授業をそれぞれが工夫されている。
専門の技術力のベースに「人間力」がある。その大きな部分をコミュニケーション能力が占めている。そして最近強く思うのが、さらにそのベースとなる基礎力である。今回国語力検定を受けてみて、さらにその思いを強くした。
そしてもう一つ。技術者が、その専門技術を身に付け、生かす中で、人間として生きる意味や充実感を犠牲にしてはならないということ。そのためにも他者と関わる喜びを感じて欲しい。
13時に解散。
メンバーはまたそれぞれの高専に帰って行った。
さらに質を高めた実践をめざして。
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