- 2012-01-26 (木) 23:36
- 授業
今日の『海辺のカフカ』のプレゼンは2人。
1人めは、「かげについて」
作中に出てくる歌詞の新解釈を披露してくれた。かなり面白い。
また、ナカタさんとカーネル・サンダーズの関係についても、丹念に本文をあげながら説明してくれた。これも非常に面白かった。
2人めは、「暴力とこの現実を生きる意志について」
これもかなり面白かった。「暴力」というキーワードで小説を分析した点、なかなか刺激的だった。村上春樹の講演「壁と卵」も関連してたしね。
今日は秀逸なプレゼン二人組だった。
学生たちは、『海辺のカフカ』の研究論文や評論をほとんど読まずに、徒手空拳で読み解いている。だから彼らの発表のいくつかは、既に『カフカ』研究の常識であることもあるだろう。私も彼(女)らと一緒に徒手空拳で読みたいので、先行研究をほとんど見ていない。
この授業では、生のままで小説を読むという体験をみんなでしたいのである。