2日。
夕方から夜にかけて、武道部の卒業生から初出社の報告メールが続々届く。
毎年のことだが、とても嬉しい。
卒業生には存分に生きて欲しい、と思う。
メールのほとんどは、なぜ自分が今ここにいて、どこに向かおうとしているかについての、振り返りが書かれている。「武道部に入らなければこの会社にはいなかった」とか、「武道部で学んだことをこの会社で生かしたい」などということについて、かなり詳しく具体的に書かれている。
武道部をそのように捉えてくれるのは率直にいって、とても嬉しい。しかしそれ以上に嬉しいのは、「なぜ自分が今ここにいて、どこに向かおうとしているか」ということを、この初出社に際して確かめているということである。
武道というのはOSであるので、それ自体が何かをする訳ではない。しかし何かをやるときの一番底のベースである。自分がなぜ今ここにいるかの理由はどうでもいい。なくてもいい。しかしそのことを少し立ち止まって考えてみるということにはとても大きな意味があるのである。それは、今の自分、これから自分がやろうとしていることを、OSのレベルにまで、つまり、自分自身の一番底にまで潜って確かめるということだからである。
武道部でそのことを体得してくれたのだとしたら、この上ない喜びである。
祝!卒業生たち。