『日用心法鈔』(文政10年)の冒頭にこうある。
世をくらすに三つの大事あり。勤めと正直と慎みと也。勤め働く事は人間第一の宝なり。
慎みをもって正直に日々のことに勤める。なんと素晴らしいことだろう。
ものごとをきちんと考えるための「哲学」。
ことばを繊細に感じるための「文学」。
人生をきちんと生きるための「心法」。
これらを小学校のカリキュラムにいれてほしい。
どれもその一部が、少し変形した形で入っているといえば入っている。しかし私は子どもたちに真正面からそれを身に付けてほしいのである。
ところで現代社会を生きる「三つの大事」とは何か?
グローバリゼーション? イノベーション? 効率主義?
そんなぁ……。