- 2012-06-14 (木) 19:11
- essay
榊プロデュース第20弾プレステージレクチャーズ
平成24年度テーラーメイド・バトンゾーン教育
第4回開発リーダー特論講義
藤田誠氏(東京大学大学院工学研究科応用化学専攻教授)『自己組織化と分子技術』を聴講。
藤田さんのお人柄がよく伝わってくるとても心地のよい講演だった。話の中身は残念ながらほとんど分からなかったが、しかし聴講してよかったと思える講演だった。こういう先生の研究室のメンバーは幸せだろうなあ、と思いながら、我が身を反省した。
西窪くんがいい質問をし、藤田さんも嬉しそうに答えて下さった。
分子の気持ちを分かれ、とよく学生に言います。
お話を伺っていても、藤田さんは分子を愛しておられるし、本当に分子の気持ちが分かるのだろう。そしてそれが人間の振るまいと同じであるともおっしゃった。
私は、分子がもともともっていた潜在能力を引き出しているだけで、無理矢理外から何か力を加えている訳ではない。人間も同じで、研究室の学生さんも、もともと持っている能力を引き出してやると、研究が楽しくなるし、研究室全体もよくなる。
分子レベルの振る舞いや、生物本来の振る舞いと、人間の振る舞いが違っていることがよくあるが、そのほとんどは、人間の賢しらによるものであるのだろう。余計なものを捨てて、もっとsimpleに生きられないものか…。