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日本文化論終了

日本文化論も終了した。
この授業は学生の価値観を相対化する内容なので、学生の抵抗もかなり大きい。今年度の受講生は約300人。この人数相手にアウェー戦である。

それでも、毎年、極端に反感をもつ学生も何人かいるものの、私の話を深く受け止めてくれる学生も何人かいるので、やりがいがある。「授業の説明は私の知っている武道と全く違う。先生には武道の授業は無理だ」とアンケートに書かれたこともあるし、パワーポイントのスライドの使い方に関して、「手抜きだ。自分たちは授業料を払っていて、先生は給料をもらっているのだから、手を抜かずに準備すべきだ」と書かれたこともある。どうもその学生が考えている「正しい」使い方をしていなかったことが逆鱗に触れたらしい。大事なポイントが箇条書きにされていない、文字が黒だけである、などと具体的なご教示も頂いたので。

こういう学生のためには、大学院の授業、特にこの授業は、みなさんの価値観を相対化する授業です、頭で理解しようとすると凄く難しいですよ、自分が正しいと信じていることがほんとうに正しいかをきちんと問い直すことも大切ですよ、などというお話をしている。ちなみに、この前同じような学生についての記事を読んだ(東京大学には入ったけれど・・・ああ無常 人生の失敗を始める頭の”良すぎる”学生たち) 

しかし、その一方で、この授業を受けてよかったとか、全ての学生に聞かせたい、とか、工学部の学生にとってとても意味がある、とかいろいろ書いてくれる学生もいる。

今年もいろいろ書いてくれるだろうけど、今の段階の感じでは、ちょっと苦戦したかも知れない。しかしそれはそれでよい。

ただ来年度からは、少し語り口を変えよう。挑発しても学生の理解が深まる訳ではないようになってきたからである。来年度は、よい空気感で、お互いの理解が深まるような語り口に変えようと思う。うまくいけばテキストも使えるはずだし。いや、きっと間に合うはず。そうすれば、来年度はテキストを使いながら、お互いが気持ちよく理解を深めていけるはずである。

それ以外の授業も全て終了した。
あとは期末テストを残すのみである。

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