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「格好いい」といいうこと

  • 2013-02-11 (月) 10:53
  • essay

しばらくあまり耳にしなくて、最近また耳に入ってくるようになった言葉に「格好いい」という言葉がある。昔は私も「○○格好いい」などとよく言っていたが、いつしか言わなくなった。しかし例えばこの前講演に来てもらった宮内寿和さんの情熱大陸をみた何人かの学生が「真っ直ぐで格好いい」と言っていた。実際に講演を聞いたときもやはり「格好よかった」と。

さらにこの前、本屋さんのレジでバイトをしている学生が、「格好いい大人の本の買い方」を教えてくれた。彼曰く、表紙に女性の水着姿のアニメなどが書いてある本を、親と一緒に買いに来る子どもが、レジでの態度が一番悪いそうだ。「カバーはいりますか?」と聞くと、返事もせず自分の欲しいカバーを指でトントンとやるだけだという。そういう本を親と買いに来る感性がそうさせているのだろうとは彼の分析。

さて、その彼によると、内容のある本を買った上で「カバーはいりますか?」と聞かれたとき、手をふりながら「結構です」というのが、「格好いい大人」だそうだ。そしてお金をトレーに置いたあと必ず「お願いします」といいながらそのトレーを前(店員さんの方)へ少し出すのだそうだ。それは1人2人の話ではなく、「10人が10人ともそうだ」と彼は力説した。

私は実際にそういう人を見たことがないのでよく分からないが、彼にとってはこれぞ「格好いい大人」なのであった。そしてこれによると私は格好良くない。なぜなら大抵私はカバーをしてもらうからである。今度から気をつけねばなるまい。

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