ホーム > 武道部 > 演武会プログラム

演武会プログラム

 7月11日の武道部演武会のプログラム案がほぼできた。今回のテーマは「全身全霊」。今どきの若者の「全身全霊」を感じてもうらおうというものである。技科大吹奏楽団とのコラボもある。

 プログラム案は大枠がほぼ出来上がったので、あとは細かい詰めと、演武者の決定である。今までは、演武内容と演武者を同時に決めていたが、今回は、全て第一候補者があがっているだけで、まだ決定していない。それは、今回のテーマと関係がある。

 「全身全霊」というのは、口でいうのは簡単だが、実行はとても難しい。自分の限界にチャレンジし続けた者だけが、時に「全身全霊」の領域に入ることができる。テクニックの巧拙とは全く別のことなのである。
 頭ではチャレンジしようと思う。心でも思っている(と自分では思っている)。だが、実際に動くと、すぐ心が折れる。あるいは集中しきれない。それでは全身全霊の領域にはほど遠い。

 武道部の最近の課題は、この全身全霊であった。全身全霊で稽古できない部員が年々増えてきたのである。在学生だけではない。卒業生も私も同様である。つまり武道部全体が、全身全霊を忘れつつあるのである。それでは困る。そこて今回勝負に出て、これを演武会のテーマとしたのである。

 今回の演武会が全身全霊の演武会にならなければ、武道部に未来はない。もちろん部員にも私にも未来はない。

 だから今回は、自分の限界にチャレンジし続け、全身全霊の領域に足を踏み入れた者だけが舞台に立てる、そういう演武会にしたい。何度も言うが、巧い下手ではない。だから色帯も黒帯もない。それぞれが自分の全身全霊を出し、会場中を全身全霊の空間にできるかどうかである
 本気で、それこそ全身全霊でやろうと思えば、今すぐ誰にでもできる。今年入った新入部員にもできる。だからこれからの稽古の中で、その領域に届かない者は、演武会に出ることが出来ない。これまでは、全員参加でやってきた。でも今回は、惰性で出演する者は必要ない。

 全身全霊でないものは去れ

である。だから私を含め、どの席も、誰にも、約束されていない。全身全霊が出せなければ、出せる人と交代するか、その演目自体を削除するかしかない。

 幸い、先週の土曜日の尚志館の稽古中、幸美さんがその領域に一瞬足を踏み入れた。今のところ、在学生で足を踏み入れたところを私が見たのは彼女一人であるが、おそらく彼女は、これから何度も足を踏み入れることができるだろう。他の部員もそれにつられて、どんどん足を踏み入れることを期待している。次回の稽古の時に、第一候補を押しのけて割り込んできたり、まだ候補が挙がっていない演目の第一候補になる部員が多くいるようであってほしい、と思う。
 もう一つ期待しているのは、卒業生である。卒業生が限界にチャレンジしている姿を在学生に見せることほど刺激的なことはない。
 次回の稽古から、一人、また一人と、全身全霊の領域に足を踏み入れる者が出てくる。そういう稽古がしたい。
 
 武道部員以外でこのブログを見て下さっている方は、ぜひ楽しみにしていて下さいね。

ホーム > 武道部 > 演武会プログラム

カレンダー
« 2025 年 7月 »
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最近の投稿
最近のコメント
カテゴリー
アーカイブ
リンク
中森康之研究室
武道部
俳文学会
現象学研究会

ページトップに戻る