- 2010-08-10 (火) 15:17
- 日記
8月10日はハートの日。豊橋ハートセンターが毎年ホテル日航豊橋でイベントをされている。今年のテーマは「心臓病を予防しよう」。
午前中は、ハート検診と健康イベント。私も「ハート検診」を受診。宗田理先生が午前中から見えていたので、ロビーで閑談。サイン本を頂いた。
午後からは、ハートコンサートとハート講演会(1・2)。講演会2のゲストである徳光和夫さんにロビーでご挨拶、一緒に写真をとって頂く。
さてそのハート講演会2。
まずはミニレクチャー1 徳光和夫さんの体験談は、心打たれるいい話。徳光さんは、「運がよかった」「みなさんに助けて頂いた」と何度もおっしゃった。話を聞けばきくほどその通りである。
1日100本タバコを吸っていたチェーンスモーカーだった徳光さんは、診察の時先生に「もちろん本数は減らしますが、タバコを吸いたい」と言ったそうである。その時、カルテを書いていた顔も上げず「そうですか。それじゃあチーム解散ですね」と冷静(冷徹?)に言われた。その時、はっとした。自分は助かったのではなく、助けられたのだ、しかも1人2人ではなく、多くの皆さんに助けられたのだ。それにも関わらずタバコを吸うなんて、その方々に申し訳ない。そう思って以来、1本も吸っていない、という話をされた。
なるほど、そういうものだ。自分のためだけなら吸ってしまうけど、他の人のためならガマンできる。努力できる。この話を聞いて、イチロー選手の話を思い出した。2008年3月、それまでイチロー選手のグラブを作っていた方が引退され、お弟子さんがそれを引き継がれた。この年、イチロー選手は8年連続のゴールドグラブ賞を受賞する。その時、「岸本さんのグラブになって、それ(ゴールドグラブ賞)がとれなかったら、おそらく岸本さんは自分を責めたでしょう。僕は、それを何としても阻まないといけないという思いで守っていました」と語ったそうである(『超・野球道』)。
さて、ミニレクチャー2はその冷静な中村正人先生(東邦大学教授)。専門家の立場からお話をして下さった。
その後、宗田先生、鈴木ハートセンター院長、大川副院長を加えての座談会。それぞれの個性が遺憾なく発揮された座談会で、最高に面白かった。
話の内容もさることながら、司会の徳光さんのプロの腕を存分に見せて頂いた。さすがとしかいいようがない。イヤー、プロは凄いですね。
一歩間違えるとはちゃめちゃな座談会になるところを、徳光さんの腕と、宗田先生、鈴木先生のキャラクター、そして中村先生と大川先生の渋い味で大変素晴らしい座談会となった(もっともそのキャラ故、とんでもない座談会になったのだが)。鈴木院長とは、先日の私の講演の時に初めてお会いして、今回が2度目であるが、すっかりファンになってしまった。そのくらい強烈な方である。
ファンと言えば、もう一人忘れられないのが、看護師の加藤さんである。わざわざロビーにいた私にまでご挨拶に来て下さった。前回も感じたが、今回もその行動を遠目で見せて頂いて、気配りの行き届いた素晴らしい方だと思った。
結局座談会では心臓病がどういう病気かはほとんど分からなかったが、それでも、自由に個性を発揮し、かつ気配りも気遣いもできて、自分も他人も幸せに生きるのが一番だということがよく分かった。
終了後、宗田先生と武道部関係者とお茶を飲んで帰った。
今回は高専生の体験学習のお手伝いと重なったこともあってか学生はあまり来ていなかったが、来た学生は堪能できたはずである。
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