- 2010-08-18 (水) 23:13
- 日記
大阪俳文学研究会の訪書旅行で朝日町へ。貴重な資料がどっさりで非常に充実した調査となった。よくこれだけお集めになったと思う。学芸員の方もとてもよい方たちで、行き届いたお心遣いであった。お世話頂いた0くんにも深謝したい。
そこでまたセレンディピティーが。
私たちは2階で資料を拝見していたのだが、1階で開催されていた展示を見てこられたS先生が大興奮して帰ってこられた。「えらいものがあった。びっくりしたー」と。それは連歌田に関するもので、それに関する資料としては、他に知られているのは全国で2点しかないという。私は不勉強で全く知らなかったが、資料を囲んで、先生がご丁寧な講義をして下さった。
実は私は別室である資料を見ていたのだが、そこに先生と数名の方が入ってこられたので、「ここでどうぞ」と机を空けたところ、その集団に吸収されて聴講生の一員と化したのである。これもセレンディピティー?
その後先生は関係の神社へGO!これも詳細は知らないが、先生が「また今度連れて行ってな」とOくんに言われていたのを、Oくんはじめ周りの方が気を利かせてその場で実現したようである。先生のご人徳と周りの方の心遣いによるものである。
ところで、実はこの資料の写真は既に博物館のパンフレットに掲載されていた。つまり万人にオープンにされており、誰かに「発見」されるのをじっと待っていたということである。そして多くの人が素通りしていった中、S先生がそれに気づき、きちんと受け止められたのである。
こういう資料は、出会うべき人の前に、出会うべき時に、出会うべくして現れるというが、それにはこちら側の準備と気づきが不可欠なのである。そうでない人の前は、黙って素通りしてしまう。人間と同じである。
調査終了後は懇親会。久しぶりにお会いする方も多く、楽しい会であった。
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