- 2010-11-21 (日) 20:44
- 日記
21日。島根3日め。
今日は朝から日本近世文学会。いろいろ刺激をうけるいい発表が多かった。
俳文学会は、いろんな時代の発表が聞ける。近世文学会は、いろんなジャンルの発表が聞ける。今回そのジャンルについて質問が出た。もちろん一義的に厳格にある作品のジャンルを規定する必要はないと思うけれども、そこにはその作品をどう読むかということが自ずと内包されてしまうということだろう。
もうひとつ思ったのは、「従来は・・・」という言い方である。学会発表は、だいたいにおいて、「従来はこう考えられてきたが、私はこう考える」という形をとるが、この「従来」をどこに想定するかは、結構難しい。基本的には論文や著書で公開された言説であるが、しかしきっちりと論証されていないだけで、そこにいる人が既に「従来」とは違うように考えている場合もあるからである。発表の主旨とは無関係に、そんなことをいろいろ考えた。
ともあれ、いい学会だった。開催校や事務局の方々のご苦労に深謝致します。もうすぐ京都につくのぞみの中にて。