- 2011-07-31 (日) 9:20
- 日記
(これは寓話です)
チンパンジー何人かとボノボ何人かとオラウータン何人かとゴリラ何人かで汐干狩に行きました。
チンパンジーが「ここにいそうや!」といって砂を掘り始めました。
何人かのボノボはチンパンジーがそう言い終わらないうちに一緒に砂を掘り始めました。
ボノボはチンパンジーとほぼ同時に直感し身体が動いたのでしょう。
チンパンジーとボノボはわいわいがやがや、「おっ、いた! あっ、こっちにもいた!」といって楽しそうに掘っています。
オラウータンは一緒に掘っている人もいれば、離れて1人で掘っている人もいます。楽しそうにしているオラウータンもいれば、気難しそうな顔をしているオラウータンもいます。
ゴリラはその様子をちょっと離れて見ていました。そしてチンパンジーやボノボが楽しそうに掘っているのを確認してから、自分もその中に入っていきました。
もっと遠くで見ていた人間は、「そんな所より、もっとあっちの方がいっぱいいるんだよ。いやそこじゃないよ。ああそんな掘り方じゃだめだ。何やってんだよ。ああ、見ちゃいられねえ」と悪口を言いながら、ずっと見ています。
なんかこんな感じですかねえ。ある流れが出来るとき、
新しい流れを作り出す人
その流れと一体化して流れてゆく人
「流れが変わったぞ。こっちか」と確認してからついてゆく人
流れなんてどうでもよくて、自分の行きたいところに行く人
いつでも流れと反対に進む人
あれこれ考えてずっと止まっている人
それを外から見て、批判する人
世の中にはいろんな人がいます。
自分の中にもいろんな自分がいます。
難しいのは、自分がそうでありたいと思っているのと、実際の自分は違うということです。
ちなみに私は子どものころ外で遊んでいて、自分の興味に惹かれてそっちに行ったら、誰も一緒に来てなくて、1人だけ仲間から外れていたことがよくありました。少し大人になってからも、ディスカッションしてても、自分が興味ある話題を振ってもスルーされて、他の話題で盛り上がることもよくありました。
こういうことは今でもよくあります。たぶん。
たぶん、というのは、昔はそういうときショックを受けていましたが、今はそんなことどうでもいいので、いちいちショックを受けません。ですから、そういうことが起こっているのかいないのかさえも定かではないのです。たぶん事実としてはそういうことは今でもあるんだろうなあと思うだけです。でもどうでもいいし。