俳文学会第63回全国大会(於東洋大学)に出席。
少し早めに行って、記念展示「久富哲雄の『奥の細道』写真展」を見る。
素晴らしい展示だった。古い写真には味がある。「時間性」を持っているからである。それが「いのち」というものなのであろう。何十年も前に撮った写真が、今撮ったものと変わらないのではなんとなく違和感がある。古い写真は古くあってほしい。
同時展示の「追懐 俳文学会草創期」も素晴らしかった。
昭和26年11月3日~4日の「俳文学会秋季大会」集合写真。名前だけしか知らない有名人が勢揃いである。
「俳文学会会報」第1号(昭和26年5月20日)。俳文学会設立についての熱い思いが語られている。
井本農一宛書簡。井本農一手書メモ。当時の研究の状況や井本先生のちょっとしたお考えが書かれていてとても面白かった。
その他にも興味深い資料が沢山あった。普段の学会展示とは違った展示を試みたということであったが、私は、この展示を見ただけで、もう学会にきた甲斐があったというものである。
さて、至福の時を過ごした後は委員会に出席。そしていよいよ大会が始まった。
初日はシンポジウム「俳句記念館の明日を考える」。
これも普段の全国大会にはない企画で、とても勉強になった。
その後は懇親会。ここでもかなり興奮する資料を見せて頂く。
ということで初日は興奮の連続であった。
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