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2011-01

北陸行3福井高専

 11日。
今日と明日は高専連携教育研究プロジェクト「 技術者教育としての課外活動の可能性の提示と「人間力」養成メソッドの開発」全体会議。

その前に早起きして齋藤耕子さんのお宅におうかがいする。『福井県古俳書大観』など20冊以上の著書があり、福井の俳諧を長年研究されておられる方である。『俳文学大辞典』に書いた私の項目について質問のお手紙を頂いて以来、ずっと文通のみのお付き合いであった。著書も多数頂いた。ずっとお会いしたかったのであるが、ようやく時を得てお会いすることができたのである。
 しばらく福井の俳諧や、美濃派についてお話をする。

  誠照寺の「駆け出しの龍」を見て福井高専へ。
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 さて全体会議。
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 この全体会議は、それぞれのメンバーが今やっている取り組みを報告し、それについてディスカッションするのであるが、この報告が最高に面白い。よくもまあこれだけ「特異な」人が集まったなあと思う。当然のことながらディスカッションは最高に盛り上がる。そしてみんな上機嫌で笑顔になっていき、とても元気になるのである。
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新メンバーのお二人も。
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もちろん知的な顔もたまには……
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一日め終了後に懇親会。
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 でもこの集まり、いつものことですが、会議と懇親会の区別がほとんどありません。ずっとノリノリで話し続けていて、懇親会でも話し続けている。懇親会ではお酒が出る、というだけの違いしかありません。お酒を飲まない私に至っては、全く同じなのでした。

全体会議の様子はこちらにも。

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北陸行2小松・加賀温泉・大聖寺

 10日。
 まずは本折日吉神社。
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なぜかこのお方が。

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もちろん芭蕉のも。

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 その後、多田神社。

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兜にも雪が。
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もちろん芭蕉さんにも。

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 そして小松市立博物館へ。館長さんに少しお話を伺う。

 終了後、JRで加賀温泉駅下車。魯山人寓居跡「いろは草庵」へ。
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 魯山人の星岡茶寮の給仕募集の公告があった。さすがです。
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 その後全昌寺へ。
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 芭蕉、曽良などの句碑群。
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 ご住職に少し解説して頂く。

 そして大聖寺駅からJRに乗って鯖江へ。
イワサキくんなどと合流。アーチさんの案内で夕食へ。
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北陸行1福井

 9日、福井へ出発。今日は芭蕉をめぐる日である。

まず天竜寺へ。
福井駅からえちぜん鉄道に乗る。
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松岡駅で降りる。
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天竜寺へ。
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芭蕉塚。
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芭蕉は天竜寺に旧知の大夢和尚を訪ねて泊まるのであるが、それに北枝がついてきた。その北枝との別れに際して芭蕉が贈った句が「物書て扇引きさく名残哉」である。境内には芭蕉と北枝の像がある。……が、当然のことながら既に冬支度された後だった。
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なんとなく愛おしい感じがする…… 左の立っているのが芭蕉。右の座っているのが北枝。

さて、天竜寺の後は、永平寺へ。芭蕉は歩いて行ったのだが、私はえちぜん鉄道とバスで。松岡駅に向かう途中で、何か変だと思って見ると、靴が……
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実はこの靴、雪道にポルシェデザインは滑るので止めた方がいいというエミコさんの忠告にしたがって、前日に下駄箱から探し出し、喜んで履いてきたものなのである。秋田時代に買ったもので、かなり劣化していた模様。

それでもなんとか永平寺に到着。
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 とてもいい空気だった。神社とは全く違う。これがお寺の空気なのね。がうまく表現するのは難しい。
 参拝の最後、いよいよ帰ろうと思った時にマフラーがないのに気づく。仕方なく逆に少し歩くと、向こうの方に、手に何かもって部屋に入ろうとしているお坊さんが見えた。今まさに戸を閉めようとしている。ひょっとして私のマフラー~??と思った瞬間、

すみませ~ん~

(お坊さんは落ち着いて)
はい、何でしょうか?

マフラー落としたんですけど~

(もちろん落ち着いて)
これですか?

あっ、これです~、これです。ありがとうございました!

一秒遅れてたら、全部歩いた道を辿り直さないといけないところだった。

 という訳で、バス亭へ。靴は更に破損。
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 福井駅でついに底が完全分離してしまった。駅周辺で靴屋さんを探す。それらしき店に行ったら、

うちサンダル屋なんですよ~

という訳で予定の電車までに見つけられず、そのまま電車に乗る。

 小松に着いた時にはもう真っ暗。とりあえずホテルに向かう。なんか足の裏冷たいなあと思いながら歩いていると、ほとんど全てのシャッターが閉まっている商店街にさしかかる。ふと見ると、はしの店だけが明かりがついている。物は全て店内にしまわれていたので、営業は終わっているようだ。が、見ると靴屋さん! 鍵が開いていたので中へ入る。誰もいない。奥の部屋のテレビが付いているみたいだったので、奥まで行って、

すいません~
 
 店の方が出て来て下さった。

靴がこんなになっちゃって。

あら、これはどもなりませんなあ。

ということで、新しい靴を購入できた。
ホテルにも無事到着して、福井~小松の一日は終了。

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新年会

武道部の稽古始め。
授業は11日からだが、武道部員はちょっとはやめにはりきって豊橋に戻ってきた。
正月バージョンのスペシャル技も取り入れて、稽古は12時に終了。明るく楽しい稽古だった。私もユキミさんにヌンチャクを教えてもらえてラッキー!
その後新年会。といっても昼食とお菓子の会である。久しぶりに?長々としゃべった。どんな話をしたかというと、

1)自分を大切にしない
2)気持ちや感情に流されないで、意思を貫く。

もちろん「自暴自棄になれ」とか「不摂生せよ」と言っている訳ではない。1)と2)は同じことである。ただ、あまりにも目の前のことに反応した気分や感情に流されて、大きな意思(欲望)を忘れてはいけないということである。ここでいう自分とは「自分」という観念である。これはやっかいで、しばしば体と逆立する。
Xくんという部員がいる。彼はここ数ヵ月すごくよくなってきていた。この感じでいくとブレークスルするかも、と思っていたのだが、クリスマス会で私が言った一言に非常にショックを受けて落ち込んでしまった。部員にはいつも、誰にでもいっていることで、もちろん彼にも何度も言ってきたことであり、別のことを言った訳ではない。横にいた部員もその話を覚えていなかったくらいである。しかし、彼はショックを受けた。なぜか?
彼はこれまで私のその話を聞く体を持っていなかったからである。だから私の言葉をスルーしていたのだ。しかし最近、少し身体の感度が上がったので、私の言葉に反応したのである。その戸惑いがショックとなってあらわれたのだ。
本来これは喜ぶべきいい兆候なのである。だがそれを逆に捉えて、ダメダメ感に支配されてしまう人も多いようである。

それっていい兆候だよ
なんだ、そうだったんですか~、えへへへ~~

という会話ができれば問題ないが、そもそもそんな会話ができる人は、ダメダメ感に支配されない。しかし、修行を続けていれば、そんなことは自ずと分かる。だからいちいちそんな感じにとらわれてないで、自分がめざす境地をめざして楽しく頑張りましょう!ということなのである。
それが「自分を大切にしない」、ということの意味である。
もうひとつは変化を恐れない。それまでの「自分」を後生大事にしていては、ブレークスルなんてありえないじゃないですか。ブレークスルって、主体が変容することなんだから。その意味でも「自分を大切にしない」。
コミュニケーションの根幹は、まず他者を徹底的に信じることである。その意味でも、「自分を大切にしない」。
そしてこのような経験をの中から、真に自分を大切にするとはどういうことかがわかってくるはずだ。

稽古事を続けていれば、楽しいときもそうでないときもある。しかし自分はあの人やあの人が目指した世界にあこがれて修行しているのだ。
それだけで十分である。
それができるだけで、もう幸せ感いっぱいです~

ちなみにこの話はXくんにした訳ではない。Xくんはこの話が終わった後、新年会に登場したからである。
とほほ。

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高専・技科大連携教員研究集会

午後から、高専・技科大連携教員研究集会。
普段自分がやっているプロジェクトの集まりとは全く違う雰囲気だった。人数も主旨も違うので当然といえば当然である。
その後は懇親会。
みなさん大いに盛り上がってました。
私もある先生とゆっくり話ができてよかったです。

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香炉に

 香炉に囲いを付けました。
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 これにヤカンをのせてお湯を沸かします~???

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ウサ亀仙人

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武道部員から届いた年賀状、ウサ亀仙人です~
オリジナルはもっと蛍光色なんですけど。

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ノルウェイの森

4日。
夕食後、ノルウェイの森を観に行く。『ノルウェイの森』は私にとって特別な小説である。
でも今思うと、これが『ノルウェーの森』だったらたぶん私は買わなかっただろう。なぜか「ウェイ」に異常なエロスを感じたのである。そして読む前にあれだけ売れたら、あの頃の私なら、絶対読まなかっただろう。
だが私は幸運にも読んだ。そして震撼した。それ以降、初期からある時期までの村上春樹の文章は可能な限り全て読んだ。しかし『ノルウェイの森』を決して読み返すことはなかった。私にとってはそれほど特別な小説だったのである。

映画は予想以上によかったと思う。全体の空気としていい感じが出ていた。もちろん私のイメージと違うところはたくさんある。直子も緑も私のイメージとは違うし、永沢さんもどうか、と思う。でも直子、菊地凛子がとてもよかった。もう少し「普通」の直子も描いてほしかったとは思うけど。
。緑は私のイメージとは全く違ったのだが、ああ、なるほどそういうことね、と楽しめた。

ただ、私にとって、僕の存在の危うさというか、自分がやっていることの意味がうまくつかめないにも関わらず、そうせざるを得ない感とその感触の戸惑いみたいなものが、とても大切なのであるが、それを描ききっているという感じはしなかった。その象徴がラストシーンである。もちろんあれもアリなのかもしれないが。
 
映画では、僕も直子も緑も礼子さんも、それぞれの存在の危うさと内面の変化をあえて前面に出さなかったのだと感じた。愛し合うーーといっていいのかどうか、たぶん言わないのだろうーー、求め合うシーンの多さもそのひとつなのかも知れない。でも私には、彼らと彼女らが必死になって求めていたもの、それが重要なのである。もちろんそれは映画全体がちゃんと伝えているとみる人もいるだろう。でもね……
などなど、いろんなことを考えた。もうそろそろ『ノルウェイの森』をじっくり読み返してもいいかも、と思う。

ところで、村上春樹と村上龍が昔出した対談本を『ウオーク・ドント・ラン』という。常人歩人さんは、I will walk but never run. 一緒ですねえ~
そういえば、『海辺のカフカ』にはジョニー・ウオーカーさんも出てくる。ひょっとして、春樹ファン??

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初出勤

3日。
研究室へ。初出勤。
1日の校正の続きをやる。

夕方に帰って、SPACE BATTLE SHIP ヤマトへ。
なぜか突然行くことになってしまったのである。

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仕事はじめ

今年は1日から論文の校正。
今年も忙しい年になる予感。いやいや、そうならないように1日から仕事をしているのです……?

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