フランスのTV「Le Grand Tour」の取材で上野の下谷神社大祭に行く。
スタッフと東京駅で待ち合わせてまずは昼食。お蕎麦を頂きました。みなさん見事な箸さばきでした。
その後下谷神社に到着。
舞殿
お神輿が出る前に、まずは私の参拝の様子を撮影。
レンズを変えていろんなカットの要求がありました。担当のカメラマンは完璧主義なのだそうです。半日一緒にいてその動きを見ていても、プロフェッショナルを感じました。要求を聞いていると、番組になったときの全体像が頭の中にあって、そのためにこのカットが必要だということが非常に明確にイメージされているようでした。さすがですね。
御神輿
インタビューは、細切れでいろいろな場所で行われました。テーマは「武士道」。
お神輿をバックに歩きながら、とか。残念ながらこれは人が集まり過ぎて収集がつかなくなり途中で中止しました。
出発~
お神輿も人もたくさん集まって来ました。
暗くなるととても寒くなりました。でもこれしか服がない。もっとも、たとえあったとしても同じ服装で撮影しないといけないので着られませんでしたけど。ともかく寒かった。インタビューのほとんどは寒さで声が震えていたと思います。ぶるぶる。
御神輿が神社の境内に集まって来ました。
最後に境内でのインタビューを終えて終了。
御飯を食べながらとか、タクシーの中とかでいろいろ話してしまったので、いざカメラが回っているときには無意識に省略してしまうことが多く、「もっと長く喋って」と言われました。多くの方が大抵こうなってしまうそうですが、そういうところが素人なんでしょうね。ついもう喋った気になってしまうのでしょう。
それと、どこまで詳しく微妙な事項を説明するかに苦労しました。フランスの一般の方にも分かりやすくという要求だったので、かなりシンプルに話をしたのですが、シンプルすぎてかえって分かりにくくなってしまったようです。それといったん調整にのると逆に止まらなくなって収集がつかなくなるので、かなり自制したこともあったかも知れません。
これは私の悪い癖ですね。俳諧を専門にしているせいかどうか知りませんが、ともかく極限まで省略したくなってしまうのです。それにプラスして、聞き手の認識や知識をどの程度に設定して喋ったらいいのかが私にはよく分からないのです。これはフランスの方にむけてだからという訳ではなく、日本人でも同じだし、学術論文や学会発表の時も同じです。何が共通認識なのかがよく分からなくなってしまうんです。だからあんまりそういうことを忖度せず、その事項について、必要最低限のことを丁寧にかつシンプルに説明することが大切なんだと思います。分かってるんですけど、なかなかうまくいかなくて。でも今回またそのことを再認識させられたので、この課題を頑張って克服したいと思います。
優秀なスタッフと一緒に仕事ができた、実に楽しい半日でした。
最後の一枚。
Lucileさんとツーショット