- 2012-06-23 (土) 22:39
- 日記
日本文化論ではほぼ毎回授業後に小レポートを提出してもらっている。小レポートと言っても、感想、質問、意見などをA4一枚以内にまとめたものである。これをmoodleというシステムにアップロードしてもらっている。
ファイル形式はpdf、ファイル名も指定してある。が、このファイル名の指示をきちんと守らない小レポートが結構ある。そこで毎回のように、指示を守って正しく書くように言っている。するとこんな意見があった。
そんなに厳しくファイル名で縛るなら、初回の授業でプリントを配るべきである。
この意見が来たとき、次の授業ではこれに触れなかった。しかしやはり思い直して、その次の授業でこの意見をみなに紹介し、こう言った。
絶対こんなこと言っちゃ駄目だ!!
これは、「私はパワーポイントのスライドと口頭の説明だけでは正しくファイル名が書けない人間です」と述べているに他ならないからである。それだけではない。さらにこれは、
自分をそういう人間だとみなして下さい。
と宣言していることと同じなのである。志をもって研究を続け、技術者の道を歩んでいる大学院生がいうべきことではない。逆に、私が初回にプリントを配ったら、
この程度のこと、わざわざプリントを配らなくても分かります。私たちを馬鹿にしているのですか?
と怒るべきである。
学生のみなさん、
矜持をもとうよ!
高い志をもとう!
これからの日本のものづくりを支えてゆくのは、あたなたちなんですから。
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