- 2009-03-26 (木) 23:58
- 研究
豊橋技科大高専連携教育研究プロジェクト「技術者教育としての課外活動の可能性の提示と教育メソッドの開発」の第2回全体会議を行った。今回はメンバー以外に、2名の高専の先生が参加して下さった。
各メンバーの報告をもとに、ディスカッション。新しい発見があったり、自分の活動の意味を再認識したりで、有意義な議論が展開された。あまりに白熱し、予定時間を1時間半以上もオーバーしてしまったほどである。
山田先生の「私は元気だ!」論も刺激的だったし、江本先生が報告してくれた、部活顧問へのヒアリング調査では、自分との類似点と相違点が浮き彫りにされて、とても興味深かった。江本先生の言うように、「経験」のある先生が当たり前のようにやっていることを別の者が意味づけたり、メソッド化して取り出すことには、大きな意味があると思う。
今回の議論で、学生への接し方、指導(指示)のタイミングと方法なども非常に参考になったが、もう一つ気づいたのは、考え方(発想)の違いである。三崎先生は私に比べて、極めて楽観的である。楽観的という意味は、現状を肯定し、それをさらに良い方向に進めようという意志が強いということである。私は欲深すぎるのかも知れないが、ついつい現状に否定的になり、「もっと、もっと」と求めてしまう。それが学生を悪い方向へ導くことのないように、注意しなければならないと、思った。
やはり課外活動という実践の場は、「人間力」(社会人基礎力といってもいい)養成の場として、とても有効だと思う。ついでに言うと、指導者の「人間力」(指導力)養成にとっても非常に有効である。そのノウハウを指導者個人の経験だけにとどめるのは、勿体な過ぎる。ご本人がその実践の意味に気づいておられないことも多い。可能な限り個々の試みを共有財産にしたい。プロジェクトメンバー以外にも、多くの方に参加していただけると嬉しい。
その後、こんぴらさんへ参拝。「こんぴらさん-海の聖域 パリ凱旋帰国展~応挙、帰る~」を見て、私も帰る。
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