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学生の議論

  • 2009-01-28 (水) 14:02
  • 授業

 今日の3限めは国文学。この授業は大きく3部構成となっている。
  プレゼンテーション
  応答プレゼンテーション
  お勧めシート閲覧会

 応答プレゼンというのは、前回プレゼンされた本を別の学生が読んできて行うプレゼンである。今回は、小松和彦『妖怪学新考―妖怪からみる日本人の心』(洋泉社MC新書)。

 一通り内容やそれについてのコメントを述べた後、発表者が問題を提起した。

 我々が「闇」を排斥し続けることで、一体何を失うのか?

 それに関連して、

 公共の場から排斥された「闇」はどこに行ったのか?
 近代化、科学の進歩が「闇」を排斥したのか?
 インターネットなど、新しいコミュニケーションの在り方における「闇」とは何か?

 などなど、いろいろな議論があった(議論は、本の主題から離れて自由に行ってよいことになっている)。

 とりわけ、技術科学大学で勉強し、卒業後高度な技術者を目指す学生にとって、次の問題は、とても大きい問題であった。

 科学技術の進歩によって、私たちは何を得、何を失うのか?

 自分たちの生きる工学の世界によって、自分たちが関わる技術によって、そして自分たちの技術が作るものによって、人間は何を得、何を失うのか。それが人間の幸せとどう関わるのか。そのことを学生のうちによくよく考えてほしいと思っているので、とても面白く議論を聞いていました(たまに口出しもした)。
 来週も期待していますよ~

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