- 2009-07-14 (火) 17:52
- 武道部
何度もこのブログに書いてきたが、7月11日の第5回演武会が無事終了した。
善し悪しは見に来て下さった方が決めることであるが、現部員も、修了生も、ほぼ全員、現在の持てる力を全て発揮出来た。あれ以上は現在の武道部にはできないだろう。もちろんそれぞれ細かいミスもあったが、それも含めて、現在の力を出し切ったと言っていいと思う。
何より良かったのは、今回の目標だった「気持ちのいい全身全霊」が、それぞれのレベルで精一杯出せていたことである。会場の空気、お帰りになるお客さんの顔、アンケートを見ても、十分それが伝わったようだ。
私も会場で見ていたので、全ての演目についていろいろ書きたいのであるが、少しだけ。
やはり何と言っても吹奏楽団とのコラボが、非常に見応えがあった。私は会場の一番後ろで見ていたが、天地人の基本と三戦はみんなの気迫が会場中に行き渡っていたし、今回私が最後の最後まで追い込んだ來原さんと絵実子さんの制引鎮は感動的だった。二人が見事に調和していた。しかも、こんな感じは初めて、という感覚にしてくれる調和だった。ほんとうにいいものを見せてくれたと思う。
裕子さんの十三手も、それをうまく引き継いでいたし、彼女自身の気持ちもこれまでとは全く違っていたので、それがうまく表現できていて、とてもよかった。
武道部と吹奏楽団が、それぞれ刺激しあって、調和して、非常にいい空間を作り上げていた。アンケートのほとんどで、良かった演目に上げられていたことからも、それがよく分かる。
大懸館長も去年とは全く別人の演武だった。本人はあまり気づいていないようだが、ここ1年の成長は目覚ましく、今、まさに大切なものをつかみかけている。たぶん上手くつかんでくれるだろう。飛躍する日も近い、と思う。
豊川くんも、余計なことを一切考えず、演武会に溶け込んでいたように思う。彼は幸せ感にあふれていた。これまで色々あったこともあり、あの場にいられる幸せを一番感じていたのは、間違いなく彼だった、と思う。そばにいるだけで、こっちまで幸せになって、非常によい三戦体になれた。豊川くん、ありがとう。
そしてやはり実行委員長の幸美さんが一番頑張ってくれた。実行委員長の重責を担いながら、自分の独演もやり切った。演武会全体に気を配りながら、自分の演武にも集中することは、とても難しいのであるが、ヌンチャク独演、そして空中に浮かぶ風船を割るという高度な試割も見事に決めてくれた。すばらしい集中力だった。といっても、彼女はまだ武道歴1年2ヶ月なのである。これを糧に、ますます成長してくれるだろう。
もちろん、はじめにも書いたが、それぞれに色々なミスをしている。しかりその足りないところを知ることも、演武会の大きな目的のひとつである。自らの足りないところを克服するために、またこれから一人一人が地道に稽古を続けてゆくだろう。
数年前、武道部は、それまで年1回だけ出ていた試合に出るのをやめた。他人と競うのもやめた。試合に出ることのメリットもよく分かっているが、それでもやめた。今の自分をしっかりと見据え、成長させるための地道な稽古をするためだ。そこにあるのは、自問自答である。それは困難な道ではあるが、実に楽しい道なのである。一端その味を知ったら、もうやめられないのである。
だから明日からまた武道部はいつものように週2回、いつもの稽古をするのである。
会場にきて下さった方、どうもありがとうございました。皆様の温かい心が、部員を勇気づけ、力を与え、これからも頑張ろうという気持ちにして下さったと思います。心より御礼申し上げます。
演武会終了後は恒例のホテル日航豊橋での同窓会をかねたパーティー。やはり29階ラメールからの眺めは最高です。今年は修了生もたくさん来てくれて、とてもいいパーティーでした。
そこでなんと、みなさんから誕生日プレゼントを頂きました。それも、尊敬する亀仙人師匠ばりのアロハシャツと半ズボン。感謝感激です。あんまり嬉しかったので、翌日早速着てみました。甲羅は、今度自分で作ります。