- 2009-10-12 (月) 11:14
- 日記
特別な三連休、三日め。
10月12日。木村秋則さん講演会。
以前このブログでも紹介した奇跡のリンゴの木村秋則さんの講演会があった。COP10開催1年前記念行事、生物多様性フォーラムの記念講演である。
木村さんひとりによる講演ではなく、聞き手による対話によって行われ、ときおり会話に行き違いがあったのが少し残念だったが、ほんとうはそんなことどうでもよい。ナマの木村さんを見られただけで、大感激だった。
緩んだ力みのない自然体で、非常にスケールの大きい話をされていた。スケールの大きい話とは、宇宙大の話であり、目に見えない小さい虫の話である。私たち人間が、目に見えない小さい虫たちの命に支えられていることを感じる心と、宇宙の中の地球を想像できる心とは同じものであることを教わった。私もそのような豊かな心をもちたいと思う。
面白いことがあった。
講演前にオープニングセレモニーがあり、何人も挨拶されたのだが、それを見ているうちに首が痛くなった。端に座っていたから当然といえば当然である。ところが、木村さんの姿を1時間ほどずっと見ていても、首は全く痛くならなかった。木村さんのあの緩んだ自然体と笑顔によって、私の体と心も緩んだのであろう。木村さんのそばにいるだけで、自然と心と体が解放される、そういう力をもっておられるのである。私は憧れモード全開で見ていたのでそうなったが、逆にこちらに邪心があると、非常に疲れるのではないだろうか。こちら側の心をそのまま映してしまうほどピュアな存在感だった。
ただただ憧れる。
終了後はいつものように感想会。1次会はお茶会、2次会は食事会となった。帰りの電車が一緒だった二人とは電車の中で3次会。といっても2次会以降はほとんどひとりで喋ってました。たぶん二人はへとへとに疲れただろう。
まだまだ木村さんの境地にはほど遠いようである。