- 2010-01-14 (木) 10:43
- 日記
Yさんからメールが来た。
神保町の三省堂書店の書棚に、嬉しい貼り紙を見つけましたので、添付画像と共にお知らせさせてください。
なんと現象学研究会で始めて出した
が、ロングセラー100選に選ばれていたというのである。「私たちはこの本を売るために書店で働いています!」「この本で、哲学書売場の棚づくりの勉強をしました」と書かれている。
もう10年以上も前のことであるので、具体的なことは忘れてしまったが、あの頃の空気は今でもよく覚えている。
あの頃私は、高校の恩師とともに、東京まで月に1度竹田師匠のもとに通っていた。それが現象学研究会である。
初めは夜行列車を使っていたが、途中から車で行くようになった。土曜の早朝に大阪を出て、昼過ぎから研究会がスタートし、夜まで続く。その後夕食会があり、さらに竹田師匠のお宅でafter 現象学研究会。車にしたのは、夜行だとこのafterに出られないからである。12時か1時頃、師匠宅を出発して、翌朝に大阪に到着。その車の中でも、after-after現象学研究会。
よくもまあ体力と気力がもったものだと思うが、現象学研究会終了後は、とても元気になるのであった。
あの頃、現象学研究会は、みんな何かを掴もうという熱い空気に満ちていた。それは今でも変わらない。ただ、師匠を含めメンバーが今よりだいぶ若かったので、空気自体は今とは少し違っていたように思う。現象学研究会の青春時代である。
その青春の熱い思いが籠もっている『はじ哲』が、ロングセラーだというのは、とても嬉しいことである。一昨年出した
は、その意味では、青春その10年後、といった感じかも知れない。もっともそれは「会」の話であって、『ゼロ哲』にも青春まっさかりの若いメンバーがたくさんいて、とてもいい文章を書いているのである。
ところで、Yさんとも長い間会っていない。しかしいつも心のどこかにその存在を意識している友人である。Yさんに恥ずかしくない生き方をしよう、いつでもそう思っている。
私には友人を含め、そんな存在が他にも何人かいる。ほんとうに幸せだと思う。