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珈琲の淹れ方修行

  • 2010-05-11 (火) 17:38
  • 日記

 9日の日曜日。前に紹介した喫茶店のマスター(こちら)に、珈琲の淹れ方講座をしてもらった。メンバーは私を入れて5人(1回5人が上限)。

マスター「いつも家でやっているようにやって下さい。では先ず中森さんから。」

ということで、いつも研究室でやってるようにやる。

マスター「……」「うちの豆買っていってもらって、その淹れ方で飲んでいただいてるんですよね?」

中森「はい。すみません」(とひたすら恐縮)

 では次、どうぞ、ということで、エミコさんがやる。

マスター「いつもは何で淹れてますか?」
エミコさん「お玉です」
マスター「???」

とりあえずやる。残りの3人もやる。

マスター、「今日ほど、講座やってよかったと思ったことはありません。いやー、やってよかった~」「今までやっておられたことは全部忘れて下さい」。

 そんなこんなで修行開始。実に懇切丁寧に教えて頂いた。
マスターは何度も「感じて下さい」とおっしゃった。そして実際に、水を触ったり、目でみたり、色々やった。「ほら、この感じ、覚えて下さいね」。
 姿勢、バランス、体の使い方、呼吸、立ち位置、カップを置く場所なども教わった。基本的には武道で大切にしていることと同じである。しかし、それがなかなか出来ない。
 コーヒーポットから注がれる湯の太さ、勢い、柔らかさ等々。
「コーヒーポットの中の湯の量、状態、水面の角度が感じられてませんね」

うおー、面白かった。
最後に自分で入れたコーヒーを飲みながら、ケーキをいただきました。

 まだまだお伝えしたいことはたくさんあります。本当は、湯を注ぐところだけでも、何時間でもやりたいんですけどね。私らの修行時代は、こればっかり、何時間でもやらされました。もう「修行」なんて死語でしょう
けどね。でもね、あの時は、「なんでこんなことしないといけないか。掃除なんて何の関係があるのか」と思っていたが、今になって、その意味がすごくよく分かりますね。修行の経験の意味が。

 マスターは何度も、「もう『修行』なんて死語でしょうね」と少し淋しそうにおっしゃった。私は静かに聞いていた。

 今回のを「修行」というと、きっとマスターに悲しい顔をされるだろう。でも敢えて「修行」と言ってみた。
 またコーヒー修行に行きたい。coffee.jpg

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