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新年会

武道部の稽古始め。
授業は11日からだが、武道部員はちょっとはやめにはりきって豊橋に戻ってきた。
正月バージョンのスペシャル技も取り入れて、稽古は12時に終了。明るく楽しい稽古だった。私もユキミさんにヌンチャクを教えてもらえてラッキー!
その後新年会。といっても昼食とお菓子の会である。久しぶりに?長々としゃべった。どんな話をしたかというと、

1)自分を大切にしない
2)気持ちや感情に流されないで、意思を貫く。

もちろん「自暴自棄になれ」とか「不摂生せよ」と言っている訳ではない。1)と2)は同じことである。ただ、あまりにも目の前のことに反応した気分や感情に流されて、大きな意思(欲望)を忘れてはいけないということである。ここでいう自分とは「自分」という観念である。これはやっかいで、しばしば体と逆立する。
Xくんという部員がいる。彼はここ数ヵ月すごくよくなってきていた。この感じでいくとブレークスルするかも、と思っていたのだが、クリスマス会で私が言った一言に非常にショックを受けて落ち込んでしまった。部員にはいつも、誰にでもいっていることで、もちろん彼にも何度も言ってきたことであり、別のことを言った訳ではない。横にいた部員もその話を覚えていなかったくらいである。しかし、彼はショックを受けた。なぜか?
彼はこれまで私のその話を聞く体を持っていなかったからである。だから私の言葉をスルーしていたのだ。しかし最近、少し身体の感度が上がったので、私の言葉に反応したのである。その戸惑いがショックとなってあらわれたのだ。
本来これは喜ぶべきいい兆候なのである。だがそれを逆に捉えて、ダメダメ感に支配されてしまう人も多いようである。

それっていい兆候だよ
なんだ、そうだったんですか~、えへへへ~~

という会話ができれば問題ないが、そもそもそんな会話ができる人は、ダメダメ感に支配されない。しかし、修行を続けていれば、そんなことは自ずと分かる。だからいちいちそんな感じにとらわれてないで、自分がめざす境地をめざして楽しく頑張りましょう!ということなのである。
それが「自分を大切にしない」、ということの意味である。
もうひとつは変化を恐れない。それまでの「自分」を後生大事にしていては、ブレークスルなんてありえないじゃないですか。ブレークスルって、主体が変容することなんだから。その意味でも「自分を大切にしない」。
コミュニケーションの根幹は、まず他者を徹底的に信じることである。その意味でも、「自分を大切にしない」。
そしてこのような経験をの中から、真に自分を大切にするとはどういうことかがわかってくるはずだ。

稽古事を続けていれば、楽しいときもそうでないときもある。しかし自分はあの人やあの人が目指した世界にあこがれて修行しているのだ。
それだけで十分である。
それができるだけで、もう幸せ感いっぱいです~

ちなみにこの話はXくんにした訳ではない。Xくんはこの話が終わった後、新年会に登場したからである。
とほほ。

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