- 2011-01-09 (日) 23:59
- 日記
9日、福井へ出発。今日は芭蕉をめぐる日である。
まず天竜寺へ。
福井駅からえちぜん鉄道に乗る。
松岡駅で降りる。
天竜寺へ。
芭蕉塚。
芭蕉は天竜寺に旧知の大夢和尚を訪ねて泊まるのであるが、それに北枝がついてきた。その北枝との別れに際して芭蕉が贈った句が「物書て扇引きさく名残哉」である。境内には芭蕉と北枝の像がある。……が、当然のことながら既に冬支度された後だった。
なんとなく愛おしい感じがする…… 左の立っているのが芭蕉。右の座っているのが北枝。
さて、天竜寺の後は、永平寺へ。芭蕉は歩いて行ったのだが、私はえちぜん鉄道とバスで。松岡駅に向かう途中で、何か変だと思って見ると、靴が……
実はこの靴、雪道にポルシェデザインは滑るので止めた方がいいというエミコさんの忠告にしたがって、前日に下駄箱から探し出し、喜んで履いてきたものなのである。秋田時代に買ったもので、かなり劣化していた模様。
それでもなんとか永平寺に到着。
とてもいい空気だった。神社とは全く違う。これがお寺の空気なのね。がうまく表現するのは難しい。
参拝の最後、いよいよ帰ろうと思った時にマフラーがないのに気づく。仕方なく逆に少し歩くと、向こうの方に、手に何かもって部屋に入ろうとしているお坊さんが見えた。今まさに戸を閉めようとしている。ひょっとして私のマフラー~??と思った瞬間、
すみませ~ん~
(お坊さんは落ち着いて)
はい、何でしょうか?
マフラー落としたんですけど~
(もちろん落ち着いて)
これですか?
あっ、これです~、これです。ありがとうございました!
一秒遅れてたら、全部歩いた道を辿り直さないといけないところだった。
という訳で、バス亭へ。靴は更に破損。
福井駅でついに底が完全分離してしまった。駅周辺で靴屋さんを探す。それらしき店に行ったら、
うちサンダル屋なんですよ~
という訳で予定の電車までに見つけられず、そのまま電車に乗る。
小松に着いた時にはもう真っ暗。とりあえずホテルに向かう。なんか足の裏冷たいなあと思いながら歩いていると、ほとんど全てのシャッターが閉まっている商店街にさしかかる。ふと見ると、はしの店だけが明かりがついている。物は全て店内にしまわれていたので、営業は終わっているようだ。が、見ると靴屋さん! 鍵が開いていたので中へ入る。誰もいない。奥の部屋のテレビが付いているみたいだったので、奥まで行って、
すいません~
店の方が出て来て下さった。
靴がこんなになっちゃって。
あら、これはどもなりませんなあ。
ということで、新しい靴を購入できた。
ホテルにも無事到着して、福井~小松の一日は終了。
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