- 2011-05-22 (日) 18:16
- 研究
浜松市の臨江寺にある蝶夢句碑の調査に行った。
『浜松市史』第二巻552頁に、写真を掲載した上でこう書かれている。
中でも方壺はもっとも敬慕し、寛政二年(一七九〇)蝶夢の句「村松やみとりたつ中に不二の山」を碑に刻んで、臨江寺の裏山に建てている。
お寺に着いて山門を入ろうとすると、左手に写真とよく似た形の石碑が……。「これやったりして」と思いながら、中に入って、奥の山の方へ。しかし裏山には入れない。ふむ。ひょっとしてと思いもう一度山門に戻る。
果たしてこれだった。
しかしこの句碑、反対向きになっている。句が刻まれている面が壁を向いているのである。むむむ?
寛政七年十二月廿四日は蝶夢が亡くなった日である。むむ?? もう一度調べる必要がありそうだ。
とまれ、
ご住職曰く、
あれ、逆さまになってるから。直さんとね。二人くらいいたら出来るかなと思ってるんやけど。
ええっ~ 自分で地面掘るんですかあ?
今ならご住職と私、大の男が二人いますけど。
と心の中で思ったけれど、口には出さず、笑顔。
でも、句碑の土台ってどのくらいの深さなんだろう。以外に簡単に掘れるのかなあ、と考えているとだんだん興味が湧いてくる。いかんいかん。もうすぐ雨が降ってくる。
それにそのままの方が「裏見の句碑」として名物になるかもしれないし。
その昔裏山の崖崩れで出て来たのを山門のところに設置したとのこと。現在のご住職が来られたときには既に山門にあったらしい。ちなみに現在の山門は新しい山門である。
雨が降る前にお寺を後にする。合掌。
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