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2011-07-28

学びの機会損失

康樹くんがtwitterに「機会損失」の話を書いていた。ビジネス用語である。
マネー辞典というサイトにこう書いてある。

費用概念の一つ。実際に取引を行い発生した費用ではなく、最善の決定をしなかったがために、利益を得る機会を逃した場合の費用概念のこと。
機会損失の原因となるものとしては、例えば在庫切れがある。これは、買い需要があるにも関わらず、売り手側が最善の決定をしなかったがために取引が成立せず、売り上げが減少したことから、機会損失の例となりえる。

学びにおいては売り手は学ぶ側である。逆ではない。だって、学び損なった場合に損をするのは学ぶ側であって、教える側ではないから。
学ぶ側は授業料を払い、教える側はそれによって報酬を得ることも多いが、それは学びの本質ではない。現代における学びの形態、つまりビジネスの話である。ビジネスになっていないところから、つまり授業以外のところから、人は大事なことのほとんどを学ぶ。

学びの本質はあくまで、学ぶ側がそのchanceを自分のものにすることである。学びのchanceはどこにでも転がっている。自分でそれに巡り合うために行くこともできる。そしてその機会を損失するのもまた学ぶ側なのである。
いつでも在庫を切らしている人は、「よい学び」の機会損失を繰り返す他ないのである。

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