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2011-09

寺子屋番外編in加賀(4)日本スポーツマスターズ2011

マスターズの試合には、ある種の暖かさがあるように思う。
もちろん厳しさもある。

Oさんの姿を見て、参加してくれた人たちはいろいろ感じてくれたようである。
とても嬉しい。
それを今後の人生に生かしてくれたらなお嬉しい。

マスターズにはOさんだけでなく、素晴らしい方が沢山出場されている。
小野くんもそういう方と出会うことができた。

昨年に引き続き型3部で優勝された辻田新吉選手(62歳)である。
Oさんの試合を待っている間に、たまたま向こうのコートの試合に目がいった。型が始まったとたん、そのコートの空気が変わり、会場全体の気がそこに引き寄せられた。それほど鬼気迫る型だった。
なぜか「小野」と頭に浮かんだので、

小野!、よく見とけ!

と言って、小野くんを見たら、小野くんは既に魅入っていた。
そして、一気にファンになったようだ。
心を鷲掴みにされた小野くんは、

名前を調べてきました!
辻田選手です!

と興奮して語った。
そして最後まで応援した。

さらに、優勝された後ロビーですれ違ったときに、「優勝おめでとうございます」と声をかけて、お話ができたと報告してくれた。後で聞いて、私もとても嬉しかった。

失礼ながら私は全然存じ上げなかったのであるが、北國新聞の記事によると、辻田さんは宮城県大和町からの参加で、「被災地を勇気づけるために何としても優勝したかった」と語られたという。自宅に津波の被害はなかったが、稽古場所の公民館が避難場所となり、電気やガスが復旧し生活が落ち着き始めた5月から練習を再開し、「被災したからこそ、大会に出場し好成績を地元に報告したい」と猛練習に励まれたという。「ふるさとが復興を遂げるまで、勝ち続けたい」とも語られたということである。

素晴らしいことだと思う。
私はほんとうはこの手の物語をあまり知りたくはない。どうしてもそれに引き摺られるからである。
こういう物語自体は、試合には関係がない。同じ思いをもって試合に臨み、それが叶わなかった選手もいれば、そういうことがなくいつも通りに稽古して優勝した選手もいたはずである。

辻田選手の場合は、それまでの修行の土台があって、その思いが型の中に具現化された。それが小野くんの魂に触れたのである。小野くんも私も、「去年も優勝した人だけど、今年の方がはるかに素晴らしいですね」と話していた絵実子さんも、そういう事情は知らなかった。
ただ現に今目の前で行われている型を見て、素晴らしいと感じただけである。
そして小野君はそれに魂を奪われた。
そのような型をされた辻田選手は大変素晴らしいと思う。

そして後でそういう事情を知ると、やはり素晴らしいと思うのである。

これから小野くんがどうなるか。
これまたとても楽しみである。

寺子屋番外編in加賀(3)日本スポーツマスターズ2011

いよいよ18日午後。

会場の加賀市スポーツセンターへ。

のぼりが立ってました。

Oさんは2回戦から登場。
軽快な動き。


ナイス中段!


ナイス上段!

2、3回戦は圧勝でしたが、残念ながら4回戦で負けました。
しかし非常に気持ちのいい試合で、力を出し切ったという満足感がありました。
試合後、実に爽やかな笑顔をされていたのが印象的でした。
****************
昨年も書いたが、私は、Oさんの人間性に魅了されているので、試合の結果はどうでもいいのである。ただ私は、Oさんが、自分の夢に向かって努力し、挑戦し、1人で戦っておられる姿に共感し、それを応援しているのである。

今回は1回戦突破を目標にしていた、と後でお聞きして、正直驚いた。
しかし本当に戦っている人はそういうものなのだろう。
私が応援に行っても行かなくても、Oさんは自分の戦いを1人で戦っておられるのである。
その姿は心を打つ。

Oさんに限らず、マスターズにはそのような方が多く出場しておられる。
小野くんもそういう方を見つけた。
その話は改めてすることにして、今回とても嬉しかったのは、1泊の旅行となったにも関わらず、20名もの人が集まってくれたことである。熊本の岩崎くんや、千葉の康樹くん、東京の西野くんなど遠方からも来てくれた。鶴岡くんも一家全員で参加してくれた。学生もたくさん来てくれた。
Oさんを応援したいという私の個人的な思いに応えてくれた多くの仲間がいることを心から嬉しく思う。


最後に記念撮影。

寺子屋番外編in加賀(2)

寺子屋番外編in加賀 2日め。

午前中はグループに分かれて観光。
私たちはまず九谷焼窯跡展示館へ。


九谷焼を再興した吉田屋さんの窯跡です。


磁器の登り窯は陶器のとはまた違うようです。


登り窯の中。


現存最古の登り窯。

ガイドもとても分かりやすく面白く勉強になりました。

そしていろは草庵へ。
前に来たのは冬でしたから、趣が全く違います。

しばしときを過ごして、近くの店で休憩。


パフェ。


温泉卵プリン。


珈琲。

午後からはこの旅の本来の目的、Oさんの応援へ。
って、どっちが本来の目的か分からないくらい観光してます~

ということで、午後の部は明日書きます。

寺子屋番外編in加賀(1)

寺子屋番外編in加賀。

寺子屋初めての宿泊旅行である。
今回は昨年に引き続き日本スポーツマスターズ2011(空手道)に出場されたOさんの応援ツアーである(昨年の記事はこちら)
もともと寺子屋が予定されていた日だったので、それなら、とメンバー外にも希望者を募っての応援ツアー実現となった。総勢21名が参加。

現地旅館集合になっていたが、駅でたまたま出会った学生3人を車に同乗させて加賀へ。
途中石川県九谷焼美術館による。
ボランティアガイドさんにいろいろ質問する学生。
よしよし。

旅館へ到着。
早速講義。

今回は番外編応援ツアーなので、Oさんの人間的魅力について話す。


みんな集まって~

夕食へ。


ご歓迎いただきました。


宴会!


激しい火花が散ってます。


こっちは色気より食い気です。こらっ、ヨウヘイ!


戦いに敗れ、次は女将さんへ。ツーショットでご満悦。


目が据わったくり坊を見つめるイケオくん。


くり坊が暴れる前にはやく炊けてね、ごはん。

夕食後は、入浴。
そしてデラさ出演の世界一受けたい授業をみんなで見る。

そのまま懇親会へ。

いよいよ明日は応援。

柔道を堕落させた?

以前このブログにも書いた寺田ヒロオ『もうれつ先生』。もうれつ先生の猛烈流は、柔道着を着ない。それは相手に捕まえられないように心がけるためである。同じ事が、寺田ヒロオのもう一つの漫画、『暗闇五段』にも出てくる。
黒ひげさんが五船十段に言う。

五船さん、広道館は、柔道をだらくさせましたぞ!!
柔道着をつかみすぎる。柔道というより、ダンスに近いよ。
(上63頁)

そして、黒ひげさんの鬼天流のこつを説明する。

ひとつ、相手につかまるな。
ふたつ、つかんだ瞬間に投げよ。

この柔道着を掴む問題に関しては、講道館の創始者嘉納治五郎先生も、襟と袖をがっちり掴む柔道は初心者用であって、上級者が用いるべきでないと述べておられる。

残された文章を読めば、嘉納先生がいかに柔道の可能性を広く考えておられたかがよく分かる。競技化も、それ自体を否定していた訳ではない。ただ競技は柔道のごく一部に過ぎず、柔道はもっと広く、もっと深いのだと説いておられたのである。
残念なことに、それに本気で耳を傾ける人はごく僅かしかいなかったのである。

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ブログの不具合・露伴

昨日からブログがとても重~くなっていました。
アクセスして頂いたみなさん、ご迷惑をおかけ致しました。

露伴の『五重塔』について西窪くんとお話。
改めて今読むと、いろいろ考えるべき問題がたくさんあって面白かった。
具体的なことはまた折を見て書きます。

学生時代は何とも思わなかった露伴。幸田文さんの文章を読んだこともあって、ここ数年興味を持っていた。しかし露伴の小説を読んだのはほんとうに久しぶり。

これを機にいくつか読むことになりそうです。

1ピンがストライク?

 知り合いがボーリング教室に行ったそうだ。初心者ばかりのクラスである。
 ある人が、1ピンだけを狙った練習で、ストライクを出してしまった。この時、喜ぶ人と、悲しむ人が世の中にいる、とその知り合いは言った。
 そして、後者は、しばしば「ひねくれ者」とか「変人」と言われる、と。

 なるほど。その知り合いはもちろん後者である。私はどうかなあ???

今日も京都

今日も京都。
といっても、京都駅から近鉄に乗り換え、新田辺駅からお迎えの車で30分ほどのところ。お茶の里、宇治田原町へ。

夕方、京都駅に戻る。
5人で軽く食事をして帰る。


夜の京都タワー

今日は京都

今日は京都です。


久しぶりの京都タワー

時間があったので、落柿舎へ。

途中にいい感じの校舎が。外から失礼して写真を一枚。


嵯峨小学校。

また不審者に間違われないように早々に退散したので、校舎の全体がどうなっているかは確かめられませんでした。

萩の明倫小学校でも思いましたが、小学校の校舎がどういう空間を作っているかというのがとても大切だと思います。感受性豊かな時期に一日中その空間で過ごす訳ですから。「学校校舎における空間の本質論」ってあるのかな?

そんなことを考えながら落柿舎に到着。


落柿舎

その後、HNK総会講演会でお世話になったSさんの会社訪問。今、エンジニアの人材教育をされておられます。「人間力」や「技術者教育」などについて、いろいろ面白い話ができました。

唐津焼珈琲カップ2

先日唐津で購入した珈琲カップの二つめです。一つめはこちら


あや窯さんの作品

女性作家らしい可愛らしい作品です。こちらも毎日愛用しています。

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