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2012-04

日用心法鈔

『日用心法鈔』(文政10年)の冒頭にこうある。

世をくらすに三つの大事あり。勤めと正直と慎みと也。勤め働く事は人間第一の宝なり。

慎みをもって正直に日々のことに勤める。なんと素晴らしいことだろう。

ものごとをきちんと考えるための「哲学」。
ことばを繊細に感じるための「文学」。
人生をきちんと生きるための「心法」。

これらを小学校のカリキュラムにいれてほしい。
どれもその一部が、少し変形した形で入っているといえば入っている。しかし私は子どもたちに真正面からそれを身に付けてほしいのである。

ところで現代社会を生きる「三つの大事」とは何か?
グローバリゼーション? イノベーション? 効率主義? 

そんなぁ……。

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ゼミ指導始動

今日から授業開始。
1、2限は卒業研究。

とりあえず三人の報告を元にいろいろ話をする。
話してみるとかなり面白いことが盛りだくさんだった。

今日は少し抑え気味に話をしたけれども、次からは全開でやろう。

ともかく私も未知の領域なので、手探りでやるしかないが、この手探り感がとても楽しい。

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中森研究室初新勧コンパ

7日夜。

中森研究室の初めての新勧コンパ。
再編によって建築・都市システム学系の兼務となり、今年度学生が来ることになった。そこで新勧コンパである。


乾杯~


ここの桃ジュースは最高です


何やら語ってますね。


3人とも期待してますよ~

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東海近世文学会4月例会(第228回)

7日。

朝、武道部の稽古。
健康診断の合間をぬって、新入生の見学者が1名くる。
1時間ほど解説して11時に出る。

久しぶりに東海近世文学会の例会へ。


熱田神宮

今日は研究発表が3本。

・服部直子氏「知足と露川、羽州米沢の俳人柳舟」
・寺島徹氏「許六系『白砂人集』の諸本について――安永期における蕉風伝書の出版を視座に――」
・母利司朗氏「江戸版の版下について」

興味深いテーマばかりで勉強になった。特に服部氏のご発表は、私の考えている俳諧史のイメージと合う内容でとても有り難かった。寺島氏のご発表は、前から気になっていた『白砂人集』についてのもので、今後の展開に期待したい。母利氏のご発表は、私の全く知らない分野のことなので勉強になった。

総会を途中で退席して、豊橋に戻る。
夜は中森研究室初の新勧コンパである。

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之を如何せん、之を如何せん

最近また小林秀雄の講演を繰り返し聞いている。その中で『論語』の次の一節に触れている。

子曰わく、之れを如何、之れを如何と曰わざる者は、吾れ之れを如何ともする未(な)きのみ。(『論語 中』210頁 中国古典選4 朝日新聞社より)。

引用の出典は「徂徠は「如之何、如之何」とは、自ずから反省するのをいうのではなく、どうでしょうか、どうしましょうか、と孔子に問いかける言葉であるとするが、そう限定する必要はあるまい」(210頁)と解説するが、小林は自問自答の重要さを説いている中でこの一節を引用している。しかしそんなことはどうでもいいことである。

自問自答せず師匠に質問ばかりするなどということはあり得ないからである。もしそんな弟子がいたら、そのような弟子こそ「吾れ之れを如何ともする未(な)きのみ」である。

静かに自分に問いかけるのも自問自答。
ああでもない、こうでもない、ともがき苦しむ。これも自問自答。

西岡常一棟梁もこの自問自答の重要性を説いておられる。

学びの基本は自問自答である。

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まぐれ

一昨日の天橋立のカモメたちの写真について、ある方にアドバイスを求めたら、

ええよ、なかなか。まあマグレだと思いますが。そのマグレが重なって実力になる。

というお言葉をいただいた。

確かにそうだ。
何かが出来るようになるためには、ある一線を超えなければならない。逆上がりでも、自転車乗りでも武道の技でも。もうちょっとのとこまではいくがなかなかその紙一重が超えられない。そういう経験を重ねているうちに、あるときマグレで超えてしまうことがある。なぜか超えてしまった、という瞬間があるのである。理由は分からないし、もう一度やれと言われてもできない。自分ではどうやったのか分からない。しかし確かにできた。

そういう経験がある。マグレでもなんでも、一回超えてしまえば勝ちである。身体が覚えているからだ。二度目のマグレはそう遠くない未来にやってくる。

ということは、大切なのは、ある一線を超えるコツを知ることよりも、いつマグレが起こってもおかしくないぎりぎりのところまでいく努力を続けて、マグレを待つことである。そうすればマグレは向こうからやってくるのである。

もっとも私の写真は、そういう努力の末のマグレではなく、ほんとうの単なるマグレに過ぎないのだけれど。でも、それでもそういうマグレを重ねてゆけば実力になってゆくはずである。

これからもバシバシ撮影することとしよう。

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入学式

4日。

今日は本学の入学式。
しかし入学式は学外のホールでやるので、学内は閑散としている。
明日から希望と不安を抱いた新入生たちがやってくる。

思い切りやってほしい。

期待してますよ~。

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天橋立のカモメさん

27日の天橋立のカモメたち。

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初出社のメール

2日。

夕方から夜にかけて、武道部の卒業生から初出社の報告メールが続々届く。
毎年のことだが、とても嬉しい。
卒業生には存分に生きて欲しい、と思う。

メールのほとんどは、なぜ自分が今ここにいて、どこに向かおうとしているかについての、振り返りが書かれている。「武道部に入らなければこの会社にはいなかった」とか、「武道部で学んだことをこの会社で生かしたい」などということについて、かなり詳しく具体的に書かれている。

武道部をそのように捉えてくれるのは率直にいって、とても嬉しい。しかしそれ以上に嬉しいのは、「なぜ自分が今ここにいて、どこに向かおうとしているか」ということを、この初出社に際して確かめているということである。

武道というのはOSであるので、それ自体が何かをする訳ではない。しかし何かをやるときの一番底のベースである。自分がなぜ今ここにいるかの理由はどうでもいい。なくてもいい。しかしそのことを少し立ち止まって考えてみるということにはとても大きな意味があるのである。それは、今の自分、これから自分がやろうとしていることを、OSのレベルにまで、つまり、自分自身の一番底にまで潜って確かめるということだからである。

武道部でそのことを体得してくれたのだとしたら、この上ない喜びである。

祝!卒業生たち。

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親子の買い物

めずらしく家族で買い物にお出かけ。
何ヶ月ぶりだろう。ひょっとして何年ぶり??
ひとえに私が家にいないせいです。はい。

ちーやんの通学用の鞄を買いに行ったのである。
豊橋のお店で、なかなかお気に入りのが見つからなかったらしい。そこで家族で出かけたついでに岡崎のイオンに寄った。そこで無事購入できた次第である。めでたし、めでたし。

それにしても、買い物の仕方、なんでこんなに似てるのだろうというくらい、私とそっくりである。
最初に見つけたのを買ったのだが、それならそこで即決すればいいのに、他のを全部見てから最後にまた最初のに戻ってくる。でも様子を見てると、最初にもう心は決まっていたのであった。

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