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2012-01-13

工学部ならではのプレゼン

12日。

今日の国文学のプレゼンはバラエティに富んでいた。

1人め。
手書きのプリントでプレゼン。彼女独特の世界を披露してくれた。「人間は正しく生きねばならぬ」という強い意志を感じた。

2人め。
最近減った理系プレゼン。まず前提をおく。そしてその前提に従って、仮説を立てて話を組み立てる。そして結論を導く。久しぶりにこの方式を聞いたような気がする。ただ文学作品でこれをやると結構難しい問題が起こってくる。前提条件そのものの検証が必要だし、解釈が一義的に決められないものもあり、その一義的に決められないことの意味を問うこともまた大切だからである。特に『海辺のカフカ』は難しい。
もちろん彼はそれがわかっていて、あえてこの手法を採用したのだろう。それはそれで面白い。

3人め。
『海辺のカフカ』の多重性、微妙さを見事に言い当てたプレゼンだった。素晴らしい、と思った。曖昧な問題を、その曖昧であることの意味を問うという形で示してくれた。

工学部でこういう作品をやると、ほんとうにバラエティに富んだプレゼンが聞けるのである。学生さんの発表なので、具体的に詳述できないのが残念だ。

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