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研究 アーカイブ

ハートセンター講演

 17日、豊橋ハートセンターで講演。
演題:武道から学ぼう!~負担のかからない日常生活の動作~
 古武道具や動画などいろいろ準備していったのだが、思いつくまま喋っているうちに、いくつかお見せするのを忘れてしまった。それでも、お世話してくれたハヤシさんが喜んでくれたので、とりあえず安心する。
 平日にも関わらず、大勢の人が来てくれたし、学生も何人か来てくれた。卒業生のコバヤシくんやトヨカワくんも、仕事を抜けて駆けつけてくれたし、ヒロデさんもご夫婦で来て下さった。
 来てくれたうちの1人、ワタナベくんは、『ぼくら』シリーズを全冊読んでいるという大の宗田理先生ファンだったので、紹介する。しばらく一緒のソファに座って談笑。写真を撮ってもらったり、握手してもらったり、サインももらっていた。とても嬉しそうだった。「今日のことは一生忘れません」と。
 もう1人の講演者、ハートセンターの馬場寛先生のご講演がとても面白かった。普段見られない心臓の映像も見せて下さり、びっくりだった。
 
 講演会終了後は、珈琲を飲みに行く(宗田先生としゃべりたくて残ったため、帰りの足がなくなったワタナベくんも一緒に連れて行く)。マスター(珈琲師匠)と楽しく談笑して帰った。
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【お知らせ】豊橋ハートセンターで講演

豊橋ハートセンターで講演します。

演題:武道から学ぼう!~負担のかからない日常生活の動作~
日時:平成22年5月17日(月)午後1時30分~
場所: 豊橋ハートセンター 1階ハートホール
参加:無料

武道の考え方と体の使い方を応用した、
冷蔵庫や車のドアの開け閉め
椅子からの立ち上がり方
荷物の取り方
床に落ちてる物の拾い方
ポットの持ち方
高い所に物をのせるときのやり方等々
日常生活の動作を楽に(体を痛めないように)やる方法についてお話します。

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ハートええじゃないか友の会

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今日の語録

 今日のnikkansports.comの野球の記事に、中日の落合監督のコメントが載っていた。先発投手に対するものである。

 コントロールが悪かったんじゃないか。四球はつきものだけど、どこで出すかだ。1人相撲ってやつじゃないか。良ければ勝てる、悪けりゃ負けるじゃダメだ。この世界で何年野球やってるんだ。[2010年4月28日7時24分 紙面から]

 「良ければ勝てる、悪けりゃ負けるじゃダメだ」。なんて当たり前で、奥の深い言葉でしょう。さすがプロフェッショナルです。悪い時にこそなんとか負けないように出来るのが、プロのキャリアなのだろう。それは、身体能力の問題ではなく、心法の問題である。
 そういえばイチロー選手は、「悪い時も、その時なりの100%を出す努力をする」と言っていた。羽生善治さんも、「有利なときも、不利なときも、最善手を指すだけです」と言っていた。
 まさしく武道の心法である。

 もう一つ、保田与重郎の蝶夢に関する論文を読んでいたら、こんな文章があった。

 人が何ごとを思ひ決した時に、蝶夢のしたやうな仕事が出来るのだらうか。

 いいですねえ。「何ごとを思ひ決した時に」この人がやったようなことが出来るのだろうか?その「心の誠」は何なのか。確かにそう思える魅力的な人間が存在するのである。
 保田はこう続けている。

かういふ人の心の誠や、おもひのつみ重ねやくりかへしを明らかにしてゆくことが、歴史の学びであり、文学の仕事でもある。(「蕉門と蝶夢」)。

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カーリル

 カーリルというサイトが各所で話題になっているそうな。全然しらなかった。公共図書館の蔵書が横断検索できるという実に有り難いサイトである。
http://calil.jp/

 それ以外にもいろいろなサービスがついている。遊び心もあって、楽しい。
 検索結果が気になって、ついつい持ってる本まで検索してしまった。

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日本語コミュニケーション連携P

 8日、9日と高専連携教育研究プロジェクト「技術者教育における日本語コミュニケーション能力向上メソッドの開発とデータベース化」の第2回全体会議を行った。今回は豊橋駅前サテライト・オフィス。なんとまたまた元武道部部長ウノさんのバイト日だった。こういうことってあるのね。まあ5分の1の確率ですが、それが2回続くとは(ということは25分の1?)。
 今回は、特別参加の岩崎先生(熊本高専)が、現代GPにおけるコミュニケーション教育の取り組みを紹介してくれた。非常に面白く、ディスカッションも盛り上がった。その後は、各メンバーの報告とディスカッション。新メンバー3人の取り組みを詳しく聞くのは今回が初めてである。率直な感想は、「スゲー!」である。こういう教育が高専全体で行われたら理想的だと思える実践ばかりであった。
 その上で、今回の一番の収穫は、各メンバーが自分の取り組みの位置づけと意義が再確認できたことではないだろうか。それぞれが個々に取り組んでいるので、ややもすると、それが技術者教育全体の中でどのように位置づけられ、意義があるのかがよく分からなくなってしまいかねない。そして日々試行錯誤を重ね、時間に追われて実践しているので、自分で自分の実践を振り返り、その意義を考えることが少なくなってしまう。それが再確認できたのはとてもよかった。
 自分の取り組みを他のメンバーに意義づけてもらったり、的確なアドバイスをもらったり、また他のメンバーの発表から有益なヒントやすぐ使える技をもらったりと、ディスカッションは本当に楽しい。だからみんな時間がたつにつれて元気になって、嬉々として帰って行かれたように思う。御礼メールを読んでも、全員ますます意欲が湧いてきたようだ。
 私のこのプロジェクトの目的は、個々で様々な実践をされておられる先生方が、お互いにそれを共有することである。岩崎先生のように専門教育において実施されている取り組みと、私たちが一般科目(教養教育)で行っている取り組みが連携できれば、お互いによい効果が得られるはずである。それぞれの高専間や、高専と技科大、また企業の方、あるいは一般高校の先生など、コミュニケーション教育に携わっている方との連携(といっても要は情報交換とディスカッション)ができれば、とても素晴らしいと思う。私がやっている二つの連携プロジェクトはその点でも共通している。
 基本は個々の取り組みである。それを各自が実践し、年に二回集まって報告会をする。。そこでかなり突っ込んだ熱いディスカッションを行い、自分のやっていることの意義を再確認し、新しいヒントと元気をもらって帰るのである。それだけだ。このプロジェクトのためだけの新たな負担は全くといっていいほどない。だから続くのだと思う。

 高専の先生は、近々、来年度の連携プロジェクトが公募されます。現在行っているプロジェクトは、二つとも提案課題として出しますので、ぜひご応募下さい。
 また、高専以外の先生や企業などでコミュニケーション教育、人間力養成の取り組みをされておられる方は、プロジェクトのHPに掲載されている連絡先まで、ぜひご一報下さい。熱く語りましょう!

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『俳諧十論弁秘抄』(『俳諧十論聞書』)

 長らく更新していなかった。
この間何をやっていたかというと、ひたすら校正をやっていたのである。紀要の編集委員ということもあるが、そのほとんどは自分の論文(翻刻)である。今回、美濃派道統の周辺に伝来した『俳諧十論』の注釈書の翻刻をした(永田さんと共著)。前にこのブログでも紹介したものである(こちら)。『俳諧十論弁秘抄』、または『俳諧十論聞書』という。

 支考の文章、特に『俳諧十論』は難解で知られている。この本はその解説(おそらく支考による十論講の講義録)であるが、その解説がまた難解であったりする。それを、句読点とカッコ(「」、『』)を駆使して少しでも理解しやすいように工夫をした。特にカッコをどこまで付けるかに苦心したのである。結構多く付けたので、かえって煩わしいと感じる人もいるかも知れない。それでもまあ、かなり分かりやすくなったのではないかと思う。ただし永田さんによると、「さらにこの本の注釈書が必要」ということである。なるほど、そうかも知れない。そのうちやります。
 
 この本は『俳諧十論』の注釈書としては画期的に分かりやすい(くどいようですが、程度の問題であって、結構難解です)。しかも本質をきちんと掴んでいる(私がこれまで苦労して論証してきたことが、ずばり一言で書いてあったりする)。

 この本は、これまで存在が知られていなかった訳ではないと思う。しかし支考研究や『俳諧十論』研究に使われたことはない。
 だからこの本を紹介し、その価値を論じるのは私の仕事なのだろうと、長年思っていた。今回ようやく、永田さんの協力を得て、前半部分を翻刻紹介することができた。
 後半部分の翻刻紹介はもちろんであるが、このあと、中身の考察もやるつもりである。

 興味のある方はぜひ、『雲雀野』32号(豊橋技術科学大学 2010年3月31日発行予定)をご覧下さい。お近くの機関にない方は、ご一報下さい。連絡先は左下のリンク集(携帯では表示されないと思います)にある「中森康之研究室」にアクセスして頂ければ書いてあります。

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富士山と調査と全体会議

5日(金)
6時50分に研究室に到着。紀要の校正。
8時30分から日本語学。いつも以上に盛り上がる。
授業終了後、再び校正。
11時過ぎ、いざ静岡へ。
富士山を見ながら、2時くらいに静岡県立中央図書館に到着。
富士山、綺麗です。
いい雰囲気の図書館。目的の資料もあり、予想外の収穫もあり。
夕方出発、ホテルへ。
チェックインの後、ホテルの近くの小料理屋で夕食。
カウンター越しにご主人と話をする。こういうお店の仕入れのコツを伺う。さらになぜこの仕事を選んだのかも伺う。
 高校生のとき、友達の家の旅館で部屋係(布団係)のバイトを始めたらしい。そのうち厨房で人が足りないということで、そっちにまわされた。高校を卒業しても就職がなかったので、そのまま仕事を続け、料理長にまでなってしまった。その後2年ほど関西で修行して、5年前に今のお店を開いたという。
 人生ってそういうものかも知れませんね、なんて話をする。別に料理人を志していた訳でもなく、バイトの都合で厨房に入り、就職がなかったので仕方なくそのまま続けた。まさしく天職である。
 もちろん料理はとても美味しかった。

6日(土)
 高専連携教育研究プロジェクトの第2回全体会議のため沼津高専へ。なんと沼津高専では、廊下の窓から富士山が見えるのである。
いいなあ。
 さて全体会議は、いつものようにスペシャルな発表が続き、ディスカッションも盛り上がった。もちろん全員が持ち時間をはるかにオーバーした。
 本当にこのメンバーたちに出会った高専生は幸せだろうなあ、と思える先生たちである。高専生だけではなく、私も元気にしてもらえるメンバーである。
 夜は渡辺先生の案内で、沼津港のお店で懇親会。ここでもかなり盛り上がりました。もちろんお魚も美味。

7日(日)
 全体会議2日目。前日に引き続き大いに盛り上がる。
昼食はこれまた渡辺先生のご案内で、三島駅近くのいいお店。ここでもいろいろ話をする。食事後、解散。
 今回の成果は、来年度の学会などで公開されるはずである。しかしそれよりも驚くべきことがある。
 なんとメンバーは全員、二日間ずっとしゃべり続けているのである。誰1人沈黙していない。ほんとうにずっとしゃべり続けている。会議の最中も、懇親会の最中も、食事の最中も。もちろん移動中も。まさに「疲れを知らない子どものように」。しかも世間話などはほとんどない。ひたすら課外活動やら人間力やら、自分と学生がいかに楽しく成長できるかという話だけをし続けているのである。
 みんな純粋なのだ。だから会議後、元気になって帰ってゆくことができるのだと思う。

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身体儀礼文化フォーラム

 12月5日、鹿屋体育大学で開催された身体儀礼文化フォーラムに参加した。「体育大学における〈修養的教養〉の未来-武道礼法を中心に-」というサブタイトルがついている。
 早朝、鴨池港から桜島を見ながらフェリーで垂水港へ。垂水港で
熊本高専の岩崎くんが待っていてくれた。岩崎くんの車でいざ鹿屋体育大学へ。
 正門に幟が立っている。礼儀正しい学生さんの案内で会場へ入る。前から3列目の真ん中に陣取る。
 まずは小笠原流弓馬術礼法三十一世宗家、小笠原清忠氏の基調講演、「日本の伝統的な身体儀礼文化 -武術礼法から日常の礼儀作法まで-」。大変刺激的で面白かった。途中見せていただいた映像も衝撃的で、その夜早速岩崎くんと特訓をしたが、かなり難しい。
フォーラムⅠは、「鹿屋体育大学における武道礼法指導とマナー教育」、フォーラムⅡは「現代の高等教育における修養的教養教育の可能性と課題」。興味深い報告が目白押しだった。予定時間を30分以上オーバーして修了。いろいろ得るところがあり、実に充実した一日を過ごした。
 私があまりに目立っていたのか、鹿屋の先生に「今日は一日中熱心に聞いて下さってありがとうございました」とわざわざ声をかけていただいた。
 その後は、岩崎くんんとフォーラムについていろいろ話をする。
夜も旅館で小笠原流の鍛錬を行った。

 翌日も引き続き話し合い。技科大武道部や熊本高専空手道部への応用について意見交換をする。
 話は尽きないが飛行機の時間があるので、出発。途中で霧島神宮に寄る。屋久杉資料館を堪能した後、遅い昼食。せっかくだからガイド誌に載っているお店に行く。
 道に迷う。あるはずの所にない。

 地図上はどうみてもあそこや。あの細い坂あがったところや。
 でも先生、どう見てもあれ民家ですけど。
 ええ? おお、「民家を開放した店」と書いてある。あそこや、あそこ。よかった。

 
 細い坂道を上ってゆく。
 ただの民家だった。
 いくらなんでもいきなり突っ込んで行って庭でUターンする訳にもいかないので、車とほぼ同じ幅の坂道を、そのままバックで下る岩崎くん。
 ごめんなさい。

 そんなこんなでようやく見つけた。やっぱりガイドの地図が間違っていた。
 お店を見てびっくり。やっぱり普通の民家である。でも今度は看板が出ているので間違いない。
「こんにちは」といって戸をあける。子どもの靴やらが脱ぎ散らかしてある。奥から話し声が聞こえる。とそのとき、

 先生、こっちでした。

 と後ろから岩崎くんの声。右手に別の入り口が。そこをあけるとその家の一室に直接入れるようになっていた。入ってから、「こんにちは」というと、奥から女性が出て来てくれた。
 ということで、ようやく昼ご飯を食べることができた。とても美味しかった。
 食後、空港まで送ってもらって、ちょっとお茶して、無事飛行機に乗って帰った。
 岩崎くん、お疲れ様でした。

高専/技科大技術者教育連続化プロジェクト研究会

 高専/技科大技術者教育連続化プロジェクト研究会で発表。題目は、「自分を生かせる技術者へ」。
 武道部の卒業生が勤務する会社の新入社員について、いつも興味深い話を聞いているので、2人からその要点をまとめてもらったものを入れる。
 新入社員は高専や技科大卒だけではないので、一般的な傾向なのだろうが、専門的技術(能力)が非常に高い一方で、例えば、
・自分のアイデアが採用されないと分かると、とたんに不機嫌になり、グループワークに協力しなくなる。
・責任が生じることからひたすら逃げる。
・「仕事」という意識が薄く、市場調査に行っても、集合時間に遅れてきたり、就業時間内に勝手にホテルに帰ってしまう。
・フォーマットがないと何も出来ない。
・製品を使う人に対する配慮、気配りがない。
などなどの問題点があるという。私はそれらを全部まとめて「人間力」と呼び、「人間力」養成のプロジェクトを高専の先生と進めているというお話。

 一般的傾向かもしれないが、少なくとも高専や技科大の教育はそれでは困る。なぜなら、技科大の基本理念は、「豊かな人間性と国際的視野および自然と共生する心を持つ実践的創造的かつ指導的技術者を育成する」ことであり、そのために「透徹した物を見る眼、繊細で温かみのある感性、多元的な思考能力、グローバルな視野を培う教育を推進し・・・」と書いてあるし、どこの高専でも、教育目標として、「実践的技術者」とか「高度な技術者」を育成すると書いてある。つまり、そのような「者」「人間」「人材」を育成することを目標としているのであって、「技術を身に付けさせる」ことだけを目標としている高専(技科大を含む)は一つもないのである。

 では一体そういう「人間力」は誰がどこで養成するのか? 地域・家庭・学校という三位一体が壊れている現在、高専や大学でそういう教育をやる必要がないとはもはや言えない。
 では高専や大学で誰がやるのか?
 現在多くの教員は「それは自分の仕事(役割)ではない」と考えているのではないか?
 授業担当者でも、研究室の教員でも、その「内容」を教えることを自分の仕事と考えているのではないか?
 そうでない教員も多いが、それは「個人」に委ねられていて、連携も連続化もされていないのではないか?

 もちろんこういう教育は全員で時間をかけてやるのが理想的なのだが、とりあえず自分に出来るのは、授業と課外活動なので、そこで「コミュニケーション能力」と「人間力」を向上させる取り組みをしているということを話す。幸い、2つのプロジェクトには、それぞれ高専のスペシャルな先生が参加して下さっている(ブログからもそれぞれのプロジェクトのHPにリンクを貼っているので、高専以外の方も是非ご覧頂きたい)。

 「問題点は認識しているがこういう問題には答えがない」というコメントを頂く一方で、「現在、高専では一般科目(教養科目)はメインではなく、取って付けたような扱いになっているが、専門教育よりも、むしろ一般科目(教養科目)で高専と技科大の教育の連続化を考えることが有効なのではないか」というコメントも頂き、大変勇気付けられた。

 ところで、この研究会、技科大の駅前サテライトオフィスで開催された。私は初めて行った。発表を聴講中にトイレはどこかなと思ってちょっとキョロキョロした。すると私のその「気」の動きに反応して、部屋の隅に座ってパソコンで何か作業をしていたバイトの女性がこっちを見た。「おっ、なかなか気の利くいい子やな」と感心してよく見ると、何と武道部の第8代部長だった。お互いびっくりである。

 私の僅かな気の動きに敏感に反応できるほど成長していたことが嬉しかったので、武道部のことを話しているときに、「あそこに座っている女性が2代前の部長です」と言ったら、「なんだ、それで鍛えられているのか」と高専連携室長も仰って下さった。きっと評判がいいのだろう。「人間力」養成の取り組みの発表に、その生きた実践例となる彼女がいてくれてとてもうれしかったし、また有意義な発表になったと思う。

桑名本願寺・梅花仏鑑塔

 10月10日、小川さんの講演でいなべ市にいく前に、桑名の本願寺に支考の分骨墓を見に行った。桑名市の指定文化財となっている。本願寺は現在は建物はなく、お墓のみがあり、細い路地をはなさんでその向かい側にあった。
 享保16(1731)年支考が亡くなったとき、「東海道往来の風雅士」が参拝しやすいように、雲裡坊杉夫が建立したという。すぐ側の伊勢湾岸道をいつも通っていたので、今回初めて参拝できでよかった。
 それにしても、本家の獅子門は現在でもますます盛んであるし、雲裡坊の「間遠社」は、昭和18年頃まで、約200年間存続したという。大分前に論文に書いたが、支考は希有な経営センスをもっていたのである。CIMG5594.JPG

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