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2010-01-19

距離感と自意識

少し前の朝日新聞(2010年1月10日)に、野田秀樹さんと岡田武史さんの対談が掲載されていた。
その中で、岡田さんが次のように質問された。

 以前にけいこを見せてもらいました。一部の役者の動きが遅れている時があって。自分ではわからないものですか?

 野田さんの答えはこうである。

 全体が見えなくなってしまうんですよね。サッカーと同じで、止まっていればわかるけど全体が一緒に動くから。それを稽古する段階でわかる役者でないといけないし、わからない役者は舞台に立ってはいけない。距離感のまったくわからない役者もいます。(略)最初から距離感をきちんと持っている役者は、演出しなくてもいい立ち位置にいるものです。

 なかなか厳しい。その後、次のようにやりとりが続く。

(岡田)距離感は感覚的にわかっていないのか、いろいろ考えるからだめなのか。
(野田)自意識との関係がある気がする。他者を見るのではなく、自分のことに一生懸命になるからなのかな。

 なるほど。自意識ですか。その通りですね。自分のことに一生懸命になればなるほど、この距離感が分からなくなってしまう。面白いですね。

エントリーの削除

 11日に書いたエントリーにコメントを頂いた。素朴に自分の印象を書いたものだが、いろいろな指摘があることを教えて頂いた。コメント欄にそれについて書くことも考えたが、もう少し調べたり、考えたりする必要があり、時間がかかるので、とりあえずエントリーを削除することにした。
 コメントを頂いた方、ありがとうございました。

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