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2010-02
第2回寺子屋
- 2010-02-28 (日)
- 武道部
第2回寺子屋。今回の参加者は24名。今回もたくさんの社会人、学生が参加してくれてとても盛り上がった。嬉しい限りである。
社会人も学生も、あらかじめレポートを提出して、遠方の人は泊まりがけで豊橋までやってきて、直接自分の仕事や研究と関わる訳ではない話を一日中して、事後レポートも提出する。これはとても意味のあることだと思う。今回のテーマは「武道の本質」である。武道とは何かを私が講義し、皆でディスカッションするのである。
いろんな話がでる。課題文の一つ、嘉納治五郎先生の文章についてある人が言った。
この課題の文章をいいと思った人いるんですか?いたら手を挙げて下さい。
はーい。
数人が手をあげた。そして数人が自分はいかに感動したかを話した。
また、3年前に卒業したHくんは、「最近、自分自身の立ち位置と日本のものづくりの現状と今後について、真剣に考えるようになった」と言った。課題レポートとほとんど無関係に、最近の自分の悩みを話す人もいた。学生のNさんは、定期試験の前日にも関わらず、頑張って出席して、積極的に発言していた。この経験は彼女の大きな財産になるだろう。
みな、それぞれの思いを抱え、いろんなものを求めて寺子屋に参加し、それを通して、自分を見つめ直し、自分の人生を考え、社会を考えているのである。
懇親会もとて盛り上がった。
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最後の日本語学
- 2010-02-19 (金)
- 授業
最後の日本語学の授業が終わった。
今年度最後の日本語学であるが、この授業は、来年度は「日本語コミュニケーション論」という名前に変更されるので、文字通り最後の授業なのであった。
毎年結構盛り上がる授業ではあるが、今年度は例年とはまた違った連帯感が生まれたようである。何度となくこの授業のメンバーで飲み会をやりたいという声が上がり、この度ついに実現する運びとなった。
昨年までもそういう声が上がったことはあったが、実現したのは今回が初めてである。
一般基礎(いわゆる教養)科目の授業でそのようなことになるのは、とてもいいことだと思う。もっとも古い先生にお聞きすると、昔はよく授業に出ていた学生と飲みに行ったとおっしゃっていたが。
もちろん私も誘ってもらえた。どんな飲み会になるのか、楽しみである(その前に試験がありますよ~)。
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『俳諧十論弁秘抄』(『俳諧十論聞書』)
- 2010-02-18 (木)
- 研究
長らく更新していなかった。
この間何をやっていたかというと、ひたすら校正をやっていたのである。紀要の編集委員ということもあるが、そのほとんどは自分の論文(翻刻)である。今回、美濃派道統の周辺に伝来した『俳諧十論』の注釈書の翻刻をした(永田さんと共著)。前にこのブログでも紹介したものである(こちら)。『俳諧十論弁秘抄』、または『俳諧十論聞書』という。
支考の文章、特に『俳諧十論』は難解で知られている。この本はその解説(おそらく支考による十論講の講義録)であるが、その解説がまた難解であったりする。それを、句読点とカッコ(「」、『』)を駆使して少しでも理解しやすいように工夫をした。特にカッコをどこまで付けるかに苦心したのである。結構多く付けたので、かえって煩わしいと感じる人もいるかも知れない。それでもまあ、かなり分かりやすくなったのではないかと思う。ただし永田さんによると、「さらにこの本の注釈書が必要」ということである。なるほど、そうかも知れない。そのうちやります。
この本は『俳諧十論』の注釈書としては画期的に分かりやすい(くどいようですが、程度の問題であって、結構難解です)。しかも本質をきちんと掴んでいる(私がこれまで苦労して論証してきたことが、ずばり一言で書いてあったりする)。
この本は、これまで存在が知られていなかった訳ではないと思う。しかし支考研究や『俳諧十論』研究に使われたことはない。
だからこの本を紹介し、その価値を論じるのは私の仕事なのだろうと、長年思っていた。今回ようやく、永田さんの協力を得て、前半部分を翻刻紹介することができた。
後半部分の翻刻紹介はもちろんであるが、このあと、中身の考察もやるつもりである。
興味のある方はぜひ、『雲雀野』32号(豊橋技術科学大学 2010年3月31日発行予定)をご覧下さい。お近くの機関にない方は、ご一報下さい。連絡先は左下のリンク集(携帯では表示されないと思います)にある「中森康之研究室」にアクセスして頂ければ書いてあります。
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富士山と調査と全体会議
- 2010-02-08 (月)
- 研究
5日(金)
6時50分に研究室に到着。紀要の校正。
8時30分から日本語学。いつも以上に盛り上がる。
授業終了後、再び校正。
11時過ぎ、いざ静岡へ。
富士山を見ながら、2時くらいに静岡県立中央図書館に到着。
富士山、綺麗です。
いい雰囲気の図書館。目的の資料もあり、予想外の収穫もあり。
夕方出発、ホテルへ。
チェックインの後、ホテルの近くの小料理屋で夕食。
カウンター越しにご主人と話をする。こういうお店の仕入れのコツを伺う。さらになぜこの仕事を選んだのかも伺う。
高校生のとき、友達の家の旅館で部屋係(布団係)のバイトを始めたらしい。そのうち厨房で人が足りないということで、そっちにまわされた。高校を卒業しても就職がなかったので、そのまま仕事を続け、料理長にまでなってしまった。その後2年ほど関西で修行して、5年前に今のお店を開いたという。
人生ってそういうものかも知れませんね、なんて話をする。別に料理人を志していた訳でもなく、バイトの都合で厨房に入り、就職がなかったので仕方なくそのまま続けた。まさしく天職である。
もちろん料理はとても美味しかった。
6日(土)
高専連携教育研究プロジェクトの第2回全体会議のため沼津高専へ。なんと沼津高専では、廊下の窓から富士山が見えるのである。
いいなあ。
さて全体会議は、いつものようにスペシャルな発表が続き、ディスカッションも盛り上がった。もちろん全員が持ち時間をはるかにオーバーした。
本当にこのメンバーたちに出会った高専生は幸せだろうなあ、と思える先生たちである。高専生だけではなく、私も元気にしてもらえるメンバーである。
夜は渡辺先生の案内で、沼津港のお店で懇親会。ここでもかなり盛り上がりました。もちろんお魚も美味。
7日(日)
全体会議2日目。前日に引き続き大いに盛り上がる。
昼食はこれまた渡辺先生のご案内で、三島駅近くのいいお店。ここでもいろいろ話をする。食事後、解散。
今回の成果は、来年度の学会などで公開されるはずである。しかしそれよりも驚くべきことがある。
なんとメンバーは全員、二日間ずっとしゃべり続けているのである。誰1人沈黙していない。ほんとうにずっとしゃべり続けている。会議の最中も、懇親会の最中も、食事の最中も。もちろん移動中も。まさに「疲れを知らない子どものように」。しかも世間話などはほとんどない。ひたすら課外活動やら人間力やら、自分と学生がいかに楽しく成長できるかという話だけをし続けているのである。
みんな純粋なのだ。だから会議後、元気になって帰ってゆくことができるのだと思う。
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三十六手特別講習会
- 2010-02-01 (月)
- 武道部
形の特別講習会、今年は三十六手である。
前日に決意表明食事会を開催し、それぞれの意気込みを語った。それぞれの事情があって、今年はメンバーの意気込みが違う。かなりいい稽古会になりそうである。
実際に、第1回はとてもいい稽古ができた。僕が勝手に「パオ-の分解」と呼んでいる分解があって、その稽古だけをやった。それぞれが必死に、また楽しく稽古ができた。僕も新しい発見があった。
それにしても、クリハラさん、ちょっと出来すぎでしょう?びっくりしてしまいましたよ。
遠方からの参加者を含め、全員無事帰宅したようである。
第2回がとても楽しみだ。
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